オリンピックはスポーツか、ショーか | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 テニスのオーストラリア代表、キリオス選手がオリンピックを欠場すると発表しました。理由は無観客ということです。「満員の観客やゲストのもとでやりたい。(無観客は)自分にとってのオリンピックではない」

 

 キリオス選手は、シューズを何度もロッカーに忘れて観客の笑いを誘う人気者です。審判への暴言やラケット破壊などで、何度も罰金を課せられる悪童の面もあります。そうかと思うと、チャリティに熱心で評価も高いです。

 

 忘れ物も罰金もチャリティも、全て含めてキリオス選手の魅力になっています。キリオス選手も好き勝手に行動しているわけではなく、観客を煽ることで自分の価値を高めているふしもあります。ショービジネスの一面があるのです。

 

 オリンピックは、ロサンゼルス大会からショービジネスに変わりました。アメリカのテレビ局が払う放映権料は1200億円といわれています。真夏開催の理由は人気スポーツがオフだからです。人気種目はアメリカのゴールデンタイムに組まれます。

 

 日本選手の意識も変わってきました。「応援してくださる方の期待に応えたい」とか、「見る人に感動を与えたい」とか、「夢は諦めなければ叶うことを伝えたい」とか。スポーツウエアを着ていなければ、芸能人の挨拶です。

 

 スポーツは日常の生活から離れて、気晴らしをすることから始まりました。自分もいろんなスポーツをしてきましたが、毎回素晴らしい爽快感を味わうことができました。さらに歓声を浴びると、えもいわれぬ感動に心が震えます。

 

 観客の歓声を味わうと、これが病みつきになります。歓声を欲しがるようになります。ミニバスケットボールも例外ではありません。シュートを決めると応援席の親御さんへ、ドヤ顔をする子もいます。これが高じると、無観客では欠場となるわけです。

 

 何の因果か、ショービジネスに成り果てたオリンピックを、無観客で開催することになりました。せっかくですから、選手の皆さんは歓声を気にしないで純粋なスポーツを楽しんで欲しいです。観客に媚を売る必要はありません。