離れて住む孫娘から、LINE通話が掛かってきました。ビデオのボタンを押して話を始めます。「おじいちゃん誕生日おめでとう」可愛らしい声が聞こえてきます。「ありがとう。何歳になったか知ってる?」と返しました。
ところが、孫娘は返事もくれないで、ふくれっつらをしています。どうやら、こちらの声が孫娘に届いていないようです。向こうからしてみれば、せっかく話しかけているのに返事がないのです。ふくれっつらも、むべなるかなといったところです。
急いでメモ用紙に「マイクがoff」と書いて見せたら、孫娘も納得します。筆談は楽しそうなので続けようしたら、美しい妻がiPodのLINEに切り替えました。仕方なく筆談をあきらめます。iPodの画面は小さいですが、何事もなく楽しい話ができました。
一年前にも同じことが起き、アップルストアへ持ち込みました。マイクの故障と分かりましたが、修理はできないということで、新品に交換です。1週間くらいかかりましたが、前のiPadが運良く動いていたので不自由しませんでした。
昔のパソコンは新品に変えると、ソフトもカスタマイズも一からやり直しでした。膨大な時間がかかります。しかし、今はiCloudに全部バックアップしているので、ボタン一つで元通りに復元します。科学の進歩は凄まじい。
今回もカメラの録画はちゃんと音も入ります。ボイスメモは録音しません。二つあるマイクの片方だけ不調のようです。アップルサポートのサイトを見ると、最初にマイクを掃除してとあります。iPadのマイクは小さくて、探すのも一苦労です。
よく見ると、本当に針の穴ほどのマイクが二つあります。小さすぎてゴミが溜まっているかどうか分かりません。試しに針の先で突っついたら、おもしろいようにポロポロ細かいゴミが出てきました。ボイスメモにも音が入りました。
高度なローテク修理です。忘れるといけませんから、ボイスメモに「マイクの穴を針で突っついてごらん」と録音しました。こうしておけば、多少ボケてもボイスメモでチェックする段階で気づきます。気づけばの話です。