コロナと定年延長 | kuwanakenのブログ

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 #検察庁法案改正に抗議しますというツイッターが、470万件寄せられているそうです。ややこしい問題なのに、多くの人が関心を寄せていることにびっくりします。

 

 問題は、黒川弘務東京高検検事長の定年を延長することにあるそうです。官僚の昇進は、一年刻みで細かく決められています。そこへ定年が絡んで、パズルのようなゲームが展開されるのです。

 

 検察庁は、三権分立で守られている裁判所と違って行政組織です。そして、他の省庁と違って、事務次官から検事長、検事総長と昇格していく行政官僚なのです。

 

 検事長の定年を延長すれば、複雑なパズルが一斉に動き出します。その結果、安倍首相に都合の良い黒川さんが検事総長になれば、恣意的な改正だと思われても仕方がありません。

 

 官邸側に都合よく、定年延長を決めることはよくあることです。2年前は、近藤正春内閣法制局次長の定年延長が問題になりました。これこそ、めちゃくちゃややこしいパズルを組み替えたのです。

 

 つまり、安倍政権が無理やり小松一郎氏を内閣法制局長官にする。横畠さんの定年を延長して次期長官にする。そして、近藤さんの定年を延長して、横畠さんの長官任期を延ばす。

 

 横畠さんは集団的自衛権行使の容認など、安倍政権にとっては余人をもって替えがたい人です。そこで、5年に渡る異例の長期在任を目論んだパズルを、見事に作り上げたのです。

 

 今回の問題はパズル自体よりも、新型コロナウイルスという災害に紛れて審議がおろそかにされることです。470万人が関心を持つ問題を、きちんと議論して欲しいです。