先日、多度北小学校のイベントの「もみじ祭り」で射的場の係をしました。ライフルは空気を圧縮してコルクの弾を飛ばすものです。おもちゃのライフルですが、持つだけで心がウキウキします。
ところが、女の子はもとより、男の子の中にもライフルの持ち方や、引き金に指を掛けることを知らない子がいます。銃のおもちゃを持っていないようです。人を殺す銃は与えていけないことになったのかもしれません。
僕の少年時代は、銃が欠かせない必須アイテムでした。拳銃もライフルも持っていないと仲間はずれです。お茶の間のテレビでも西部劇が人気でした。拳銃やライフルは憧れの象徴です。
当時一番カッコ良いと思ったのは「ライフルマン」です。レバーアクションを繰り返しながらの連射と、「ザ・ライフルマン」のタイトルコールが耳について離れませんでした。「どこからやってきたのやら」の主題歌はご愛嬌。
挿入歌が良いのは「ローンレンジャー」です。パカラッ、パカラッ、パカラッタッタというリズムは心踊ります。後にウイリアムテル序曲と知り、さもあらんという感じでした。「ハイヨ!シルバー」の掛け声も最高です。
身震いするほど魅せられたのは「テキサス決死隊」の行進場面です。最初は隊長が一人で西部の町を歩きます。それが一人また一人と増えて、魚鱗の陣形を組んで歩く場面は圧巻。「線路は続くよ」の主題歌は、これまたご愛嬌。
拳銃をくるくる回してケースに入れるのは、どれだけ練習したかわかりません。ライフルを回すことだってお手の物です。本物の西部のガンマンも、僕のようなお調子者がいて、きっと自慢げに回していたはずです。
もみじ祭りの日、持ち場の射的場の教室に入るなりライフルを振り回しました。昔取った杵柄で、見事にくるくる回ります。調子に乗って動画を撮ってもらったら、暴発してコルクがお腹に命中しました。一巻の終わりです。