くわみず病院の研修医ブログ
  • 12Jan
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      当直の夜、一人医局で裾を縫う

      東雲です。「ブログ再開!」と宣言してはや1か月以上、公私とも忙しい日々でして、なかなか更新はままなりませんでした。本当は報告したいことが山ほどあるんですよ…。でも、山ほどあるともはや報告する気が失せるという気持ちを、皆様どうかお察しください。いつも家庭医研修ブログとしてお真面目な内容(一部除く)を書こうとしてますが、それでは時間と手間がかかってしまいます。ブログとはもっと気軽にすなるものではなかろうか。コーヒー飲んだら「コーヒー美味しい!」とだけ書いて、映える写真と一緒に添えてサッとアップロードするのがブログというやつではなかろうか(東雲個人の感想です)。よって、今回はブログ更新のリハビリとして、研修とも何とも関係のない本当に他愛のない話をします。実家のネコは出ないのであしからず。********************************2020年が始まりましても私は相変わらずちょこちょこ病院当直に入るのですが、年末年始でランドリーがストップしていた影響でしょうか、なんとユニフォームのズボンがひとつもありませんでした。私服のズボンで院内を歩きまわるのはよろしくないので、そこでデスクの下に保管して置いた新品のズボンを袋から出したのです。ただ、これが全く裾上げされていない代物でした。これでは「殿中にござる」と忠臣蔵よろしく、裾をずりずり歩き回るのはなおみっともない姿です。ということで、医局に置いてあった裁縫道具を使って、自分で縫い上げてみました。自分なりに慣れない裁縫を頑張りました!その仕上がりは‥教訓:裾上げは皮膚縫合とはわけが違うまぁ、今日しのげればそれでよし。

  • 24Nov
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      朝食バイキングは

      東雲です。やはり朝食バイキングというのは気合が入りますよね。バイキングっていろんな料理があるけど、欲張ってしまうとついお皿盛り盛りに乗せてしまうものです。うまく自分の欲望をコントロールすることが重要なのです。以前も書き連ねましたが、全体的なバランスを保ちつつ、バイキングならではのオリジナリティあふれる組み合わせを演出したいものです。さらにバイキングといえば個人的に朝カレーとコーンスープがあると燃えますね。つい食べちゃいたいから、あえて第一陣はご飯控えめで行くことも計算します。締めに余裕があればヨーグルト&シリアルにジャムを塗ったものも堪能しますし、コーヒーを備えてある紙コップに入れて、自室での優雅なコーヒータイしまった、これはバイキンガー東雲のブログではなく、くわみず病院研修医ブログでした!!いや〜、半年以上ぶりなので不覚にも内容を忘れていました(大嘘)。バイキンガーってなんだよ。*******************というわけで、皆さん改めまして。くわみず病院で家庭医療専攻医をしています、卒後5年目医師の東雲芳朗です。前回は水俣協立病院を無事に終えたところまで書きました。この半年間は外部研修でいろんなことを経験しました。また個人的にもいろんなことが起こりましたが、それはおいおい述べることにします。というわけでブログ再開です!ご笑覧のほど、よろしくお願いします。

  • 29Mar
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      水俣での半年間は

      東雲です。今年度ももう終わりですね。3月は別れの多い時期ですので、ちょっとメランコリックになります。去年10月から始まった水俣協立病院での研修ですが、ついに今月いっぱいで終了となります。あまりブログを書く暇がなかったので、今日は半年間を振り返ってみたいと思います。*************************思い返せば水俣でのスタートはなんと当直からでした。電子カルテのID番号すら知らない状態でいきなり当直に入ったんですよ。外来や病棟の細かいルールも知らないわけですから困惑しました…でも、今となっては貴重な経験のように思えます。水俣での時間はとても緩やか~なものでしたが、やることは色々多かったです。入院、外来に加えて訪問診療や施設健康管理、消化管内視鏡検査、慢性疾患グループなど院内活動にも従事しました。患者さんの管理数はくわみずの頃より多かったと思います。多くの書類に目を通したり作成したりと大変でした。忙しさが一極集中した時もありましたが、その時に周りからのサポートを戴けたことで乗り切れました。水俣協立病院は60床規模の中小病院で、スタッフ間の距離も近くとてもアットホームな職場です。それに各々の仕事に対する想いも強く、その姿勢にとても多くのことを学びました。また、地域に根差して長年医療をやってきた病院なので昔ながらの馴染みの患者さんが多くおられます。温和な患者さんが多かったのも印象的でした。来月から異動になることを告げると「ありゃ~先生どこさ行くとね?水俣に残らんと?」と声をかけてもらいました。訪問診療の時にも地元の名産の”でこぽん”などをたくさん戴きました。お世辞なのかもしれませんが、「良か先生と思っとったけど、熊本に戻られるとね‥残念ばい」と言われ、短い間でも水俣の皆様のお役に立てたことを誇りに思いました。今日は病院の皆様からきれいなお花を戴きました。なお、実質的な最終勤務は今月末(日曜)の日当直になります。当直に始まり当直に終わる‥半年間を締めくくるにはおあつらえ向きですね。最後まで水俣での時間を満喫しようと思います!*************************さて、私は4月から5年目医師(専攻医3年目)となり、新たなステージを迎えることになります。次は水俣とはうって変わって、国立病院機構熊本医療センターでの救急科研修に入ります。重症患者さんがバンバン搬送されるような病院なので、嵐のような日々が待っていることでしょう。‥正直いって不安しかありません。でも、一日でも早く順応できるように頑張る他ないです。また、くわみず病院での勤務も限定的に継続します。これまでは月曜+水曜日の夜間診療(隔週)でしたが、4月からは土曜日もくわみず病院に出ることになります。さらにくわみず病院でも土日の日当直を行うことになります。当直代って給与に占める割合として結構大きいから、できる限り入らないとですね〜…あと、4月からは新たな家庭医専攻医の先生がくわみず病院に入職されます!どんな先生なのでしょうか?このブログもできればその先生に更新してもらおうかな?4月は新たな出会いの時期です。心機一転!これからの研修医ブログにどうぞご期待ください!

  • 27Feb
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      第2回 家庭医ケースカンファレンス

      東雲です。約1か月ぶりのブログ更新‥水俣ではもう毎日やること一杯でてんてこ舞いです。でも充実感はあるので良しとしましょう。ゆっくりペースの更新ですが、皆さんの温かい眼で見守っていただけますように今後もよろしくお願いします。今回は去る2月23日土曜日に学生向けの勉強会である「第2回 家庭医ケースカンファレンス」が開催されたので、そのご報告をします。第1回目はちょうど1年前でしたが、その時私は頭に木蓋のっけて開運祈願していたので、ケースカンファは今回初参加になります。今回は医学生さんだけではなく看護学生さんにも参加してもらい、合わせて10名近い参加がありました。********************************************ケースカンファでは私とケンショウ先生がそれぞれ経験した症例を通して、家庭医療的な考え方やアプローチ方法を学生さんと学んでいくという内容でした。BPSモデル(生物心理社会的モデル)をテーマに、私は若年糖尿病患者への対応、ケンショウ先生は末期がんの緩和ケア症例を提示しました。さて、今回のブログではBPSモデルについてご紹介し、家庭医療のことについて一端に触れたいと思います。1年半もこのブログを書いてきて、ようやく家庭医っぽい内容に触れるにします!(遅えよ)BPSモデルというのは以前もこのブログでケンショウ先生が紹介されたかもしれませんが、医学・生物学的要素だけではなく、患者さんの心理的要素、社会的要素もひっくるめて健康問題を分析し、多職種との情報共有や介入方法の検討を図るという手法です。例えば、高血圧症で薬を飲み始めた働き盛りの会社員(50歳代男性)がいたとします。血圧上昇によって頭痛や頭重感といった身体症状が起こりますし、動脈硬化の進展による心筋梗塞や脳卒中などの大病の危険性が上がります。我々医療従事者は、その患者さんの症状や抱えるリスクを考慮して治療選択を行うわけで、生活習慣に問題があればそれを是正するように指導することも行います。しかし、高血圧症によって生じる影響は上記の身体的変化だけではありません。例えば、働き盛りの会社員、しかも50歳代にもなれば管理職かもしれません。そうなると仕事は多忙で休みをとることは難しくなるでしょう。病院外来の受付時間は決まっているので、予約時間内での受診ができない可能性があります。多忙であったりそうした習慣がないために薬の飲み忘れが多くなり、どうしてもコントロールが不良になることもあります。ニュース番組で有名人が高血圧症から大病を患ったという報道をきいて「いつかは自分もそうなるのかも‥」と不安を抱え、治療に影響が出るかもしれません。※イメージ‥という具合に、健康問題とは病気によって引き起こされた身体変化だけではなく、その病気を患うことで生じる社会的損失や心理的負担を包括します。病院を受診しても「はいお薬出しときますね」だけしか言われないと、患者さんとしての満足度はさほど高くはないでしょう。それにさまざまな事情で治療を受けることができない人に対して、医師から「言うことを聞かないのは自己責任だから」といってあっさり対応されるとどうでしょうか。なおのこと不信感を生むことになってしまいます。BPSモデルは患者さんの生活背景や心理的要因も含めて包括的診療を行うための基本的な考え方です。問題点を探るためにB:生物学的要素、P:心理的要素、S:社会的要素をそれぞれピックアップし、それらの相関を分析してみて全体像を理解することにつなげます。病院受診が難しい要因があるならば受診日の変更や職場に近い病院への紹介も考えますし、有名人の大病が不安ならば、そのことに対する気持ちを拾い上げてフォローすることもします。もちろん限られた時間内で毎度深く考察することはできませんが、これを意識して診療を行うと、ふだん気にしないところも察知することにつながります。↑エラそうに講義する東雲********************************************ただ、「患者さんの生活背景を鑑みて治療選択をする‥そんなことアタリマエじゃないか。わざわざ勉強する必要なんてあるのか?」と懐疑的に思われる方がおられるかもしれません。実際のところ、長く医師をされている先生方はそう思われる傾向があるように思えます。確かにベテランの先生たちは限られた時間内で何十人も診療する中でさも当たり前のようにやっておられるのかもしれませんが、でも、なぜそれができるのでしょうか?問うても「んなこたぁ、経験よ!」と言われてしまっては、これから医療の世界に飛び込む学生さんたちは困惑する一方です。そこで、そういった要領が何なのかを追求し、言語化し、さらにわかりやすく伝えることにチャレンジするのが家庭医療学の一端です。少人数のみが豊富な経験、特殊な才能や技術をもってできる‥というだけでは不十分です。学問の目的というのは、学べば誰もがそれを実践できるようにすること‥ではないのでしょうか?************************************************‥ということで、なんだか今日は家庭医っぽいお勉強の内容でしたね!皆さん、このブログは「くわみず病院研修医ブログ」であることをどうぞお忘れなく。

  • 27Jan
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      インフル猛威警報!

      東雲です。なんだか全国的にインフルエンザが猛威を振るっているようですね。昨年はA型とB型が同時流行した地獄のようなシーズンでしたが、それを上回る勢いだそうです。私は水俣協立病院の外来とくわみず病院の夜間診療に出ていて、熱発患者さんは毎日のように診察してます。中には軽い風邪の人もいますが、この1月に入ってインフルエンザの人が体感で6~7割はいらっしゃいます。風邪は予防が何より重要です。そこで今回は風邪予防について書きたいと思います。いつも取るに足らない情報ばかり流しているので、病院ブログらしく人様のお役に立ちたいと思います。*******************************************風邪予防の基本原則は「感染しない」ことです。これに尽きます。感染とは「病原体(ばい菌やウイルス)が体内に入りこんでしまい病気がうつること」です。インフルエンザウイルスは感染した人の唾液や鼻水などにたくさん含まれています。それをくしゃみで飛ばしたものを吸い込んだり(飛沫感染)、体液が付着したものに触れてそれが口や鼻から入りこんだり(接触感染)することを主な感染経路とします。ちなみに、くしゃみでウイルスが飛ぶ範囲は2~3mほどと言われています。インフルエンザの人(もしくは明らかに具合が悪そうでゴホゴホ咳やくしゃみしている人)が目の前におられたら、距離をとって回避してください。ただし、接触感染においては、感染した人の体液がどこに付着しているかはわかりません。ドアノブや手すりかもしれませんし、テーブルや椅子のひじ掛けかもしれません。「君子危うきに近寄らず」ということわざがありますが、残念ながらばい菌やウイルスはミクロの存在なので、目には見えません。病原体が世に溢れているこの時期です。私はいつも 「あ~、ばい菌やウイルスに色がついていて見えたらいいのにな~」と思っています。インフルエンザウイルスが青色に光ったりしたら凄いじゃないですか!そういった技術が開発出来たらボロ儲け間違いなしでしょうね、うひひ・・・・話がそれました。そこで自らの口や鼻の中にウイルスの侵入を断つことが重要です。そのためには手洗い、うがい、マスクが重要です。・・「そんなこと小学生でも知っとるわい」と思われるかもしれませんが、これが最も古典的かつ効果的な予防方法です。手の清潔に関しては市販でもアルコール消毒液などがありますが、これだけではなくやはり流水による手洗いも必要です。厚生労働省が喚起していることで、手洗いは最低でも15秒はかけるべきだと言われています。意外と爪のすき間・指の間・手掌の溝・親指・手首は普通にやるような数秒の手洗いしても洗いきれていないことが多いです。15秒かけて下の図を赤い部分を意識して、洗い残しのない丁寧な手洗いをしましょう。※画像はhttps://www.kango-roo.com/sn/k/view/2754より転載うがいについてもコツがあります。ガラガラペッで終わりではありません。病原体は口の中にも付着しているので、ガラガラペッする前に口をゆすいでキレイにしましょう。ガラガラペッするときはやや上を向いて首を左右に軽く振りながらガラガラするときは歌をうたうようにすると良いという話もあります。あと、イソジンなどの消毒薬でうがいするのも良いですが、なければ出涸らし緑茶でするのも良いと言われてます。マスクはドラッグストアで売ってるお買い得用のやつでも十分です。というよりマスクに病原体が付着することを考えれば、1外出に1回はとり替えた方が良いので、たくさん使える方が良いです。マスクで口だけ覆って鼻が出ている人を見かけますが、病原体は鼻からも入ってくるので、ちゃんと鼻まで覆いましょう。最近の使い捨てマスクは鼻部分に針金が入っているので、ぴったり鼻と頬の形に合わせられます。「鼻まで覆うと眼鏡がくもる~」っていう人は、マスクの鼻部分を内側に折り返すと良いですよ。あと、意外な落とし穴としてはマスクの取扱い方です。マスクの外側の面は病原体がべっとりくっついていると思ったほうが良いので、触れないように気を付けてください。耳かけのヒモ部分をもって外してから捨てるようにしてください。ビニール袋に密閉するとなお良しですが、そのまま捨ててもらっても構いません。*****************************************ということで、ざっとご紹介しました。以上のことは外来でも患者さんに説明していることなので、こうして大衆発信できることがブログの良いとこですね~。それでも風邪をひいてしまうことがありますが、引いてしまったら体を冷やさずに休むことが一番です。体温低下は免疫力低下につながります。首にタオルを巻いて汗を濡れたらこまめに変えると良いでしょう。それでは、キビシイ寒さが続きますが、ご自愛くださいませ。

  • 14Jan
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      センター試験の想い出

      東雲です。今年初のブログ更新です。皆様、新年あけましておめでとうございます。今年も当ブログをお楽しみください。・・というか、もう正月気分も一切感じられない時期ですね。言い訳がましいかと思われますが、年末年始はいろいろあってブログする時間がありませんでした。年末年始の1週間で3回も日当直に入ってたので、多少は許してつかーさい。今日も日当直ですが、すこし時間がありそうなので更新しますね。さて、平成最後のお正月で賑わった市井ですが、世の中全ての人が皆平等に正月を楽しめるとは限りません。とくに大学受験生の諸君は目前にあるセンター試験の最終調整に入っているのではないのでしょうか?だってもう来週ですもんね。あのマークシートをひたすらぐりぐり塗りつぶす2日間がまたやって来るのですよ・・私もセンター試験は何度か受験しました。もう10年以上前の話ですから、今となっては良い思い出です。センター試験はいわば2次試験の予選会みたいなものです。点数足りずに足切りにあったり、逆に思わぬ高得点で浮かれて2次試験で逆転負けをくらったりと悲喜こもごも、それがセンター試験。そういえば私が初めて受験したセンター試験は2006年でした。英語のリスニング試験が初めて採用された年でもあります。あの再生ボタンを押したら止めることができないリスニング試験‥機器の不調だったり、外部からの騒音だったりで不利な状況にさらされた受験生がちらほらいたものです。今もリスニング試験ってやってるんですかね?もうとうの昔なので、今このブログを見ている受験生さんにアドバイスできることはそう多くありません。ただし、ひとつ覚えていることがあるのでアドバイスします。国語の現代文はかならず答えが本文中にあります。自分のフィーリングや勘は一切捨てて、論理に徹して本文の中から探してください。古文と漢文をさっさとやっつけた残り時間をひたすら評論文と小説に充てるくらいの時間配分で臨むといいかもしれません。信じる信じないはご自由にどうぞ。責任は負いかねます。それでは今年もよろしくお願いします。

  • 31Dec
    • あっという間の年末での画像

      あっという間の年末で

      東雲ですなんだかんだでもう2018年も終わりです。皆さんはどんな一年でしたか?私は元旦の日当直に始まり、そして今日は水俣での日当直で終わります。年末年始に当直が入るのは若手医師の宿命というやつでしょうか。夕食の検食に年越しそばがありました。蕎麦をすする音が、一人の医局に寂しく響きましたとさ。良いお年を〜

  • 24Dec
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      くわみず病院×KKT 市民公開講座

      東雲です。昨日、熊本県民交流会館パレアで市民公開講座の「はじめに診てもらうなら総合診療ドクターG!」が開催されました。ホール内は満員御礼で大盛り上がりでした!(写真は撮影禁止なので‥)くわみず病院による市民公開講座は今回が5回目だそうで、これまでは睡眠時無呼吸症候群、慢性閉塞性肺疾患といった呼吸器疾患に関する話がテーマに挙げられていました。今回は”総合診療”という広いテーマでしたが、それを赤木先生と小林先生がわかりやすく講演し、さらに特別講師の徳田安春先生による”賢い医療の選択をしようキャンペーン”の紹介がされました。途中、ハーフタイムで赤木先生と福原先生のバンドユニットである”KUWABAND”による演奏もあり、観覧された皆さんを飽きさせない内容で、例年にないくらいの盛り上がりを見せました。私も多少の出番がありました。大勢の皆さんの前で緊張しましたが、まぁ粗相のないように振舞うことができました。写真は撮影禁止だったのでこのブログに載せられませんが、当日の様子は1月中にKKTのドクターテレビたんの番組内で放送されるそうですので、要チェックです!!

  • 14Dec
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      くわみず病院×KKT 市民公開講座 紹介②

      東雲です。「くわみず病院×KKT 市民公開講座 はじめに診てもらうなら総合診療ドクターG!」というイベントが12/23にくまもと県民交流館パレアで開催されますが、以前、その中で講演される赤木先生の講演準備の様子をご紹介をしました。今回は講演その2として「くわみず病院が取り組む『総合診療医の育成』で変わる病院のかかり方」というタイトルで、当院所属の家庭医療専門医である小林真一先生がお話しされます。画面右側が小林先生(的な人)です。小林先生は熊本でも数少ない家庭医療専門医を2017年に取得されたばかりですが、医師以外の仕事に長年従事された人生経験を経て医師になられた人で、どこか下町人情映画に出てきそうな、粋でいなせなドクターです(この表現って正しい?)。まだ「家庭医療」は学術分野としてそこまで認知度は無いようですし、そもそもタイトルにある「総合診療」との違いが何かを厳密に知っている人はほとんどいないと思われます。ただ、家庭医療は我々医師が患者さんの健康や生活を支えるために、治療はもちろん福祉・介護・社会を含めて広く”何をすべきか”を常日頃から探求する分野です。今回はそんな「家庭医療」が育つことで患者さんの受療がどう変わるかをお話しされるようです。************************************こちらがリアル小林先生。診療終わりの時間で突撃してみました。東雲「小林先生、市民公開講座の準備はどうですか?」小林先生「ぼちぼちやな」東雲「どういった内容のお話しをされるんですか?」小林先生「そうやな~‥、まぁ、そこまで奇抜な話やないんやけど・・」東雲「ほうほう」小林先生「本番までのお楽しみや」思わずズッコケてしまいました。昭和か。ちなみに小林先生は関西弁ですが熊本出身です。長年の関西地方の勤務で熊本弁を忘れてしまったのだとか。小林先生「文字ばかりのつまらない発表はせんつもりや。おもろくせなあかんと思うとるで~」きっと期待してもいいのでしょう。************************************************いよいよ市民公開講座まで1週間近くになりました。今のところ応募人数もそこそこあるようですが、まだまだ募集中です!☆参加応募はWebで楽々可能です!下をクリック!☆KKT Dr.テレビたん 市民公開講座特設ページ

  • 05Dec
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      水俣協立病院のクリスマス企画

      東雲ですもう12月になりました。1年はあっという間ですね。クリスマスはもうちょい後ですが、本日、水俣協立病院で行われたクリスマスイベントがあったのでご報告します。料理の写真を載せちゃって‥Amebaブログっぽい!さて、この料理は何なのかと言うと、当院にかかりつけの糖尿病・高血圧症の患者さん達が定期的に集まって料理を作ろう!‥ということでこしらえられたものです。実際に当院の管理栄養士さんが糖尿病や高血圧症の人でも美味しく食べられるように考案したものです。食品交換表にのっとってバランスよく、かつ食塩量を控え、カロリーも600kcalいかないようにし、低費用に抑えつつもクリスマス仕様の盛り付けや色彩もちゃんと考えられています。プロの仕事というやつですね。いうなれば、美味しく食べられる病院食というものでしょうか。今回参加された患者さん達で皆でわいわいやりながら調理されたそうです。私も午前外来を終えてからご相伴に預かりましたが、これがなかなかの美味でした!そしてクリスマス会ということで、患者さん達にはプレゼントもありました。紐を引っ張ると中身はマフラーや手袋といった防寒グッズが入っていました。皆さんとても良い笑顔です!こういう楽しく健康でいるための企画をするのも、病院の役割の一つですね。

  • 28Nov
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      くわみず病院×KKT 市民公開講座 紹介①

      東雲です。「くわみず病院×KKT 市民公開講座 はじめに診てもらうなら総合診療ドクターG!」というイベントが12/23にくまもと県民交流館パレアで開催されますが、今回はその中で講演される先生方をご紹介しようと思います。講演その1として「マンガで教える総合診療!血糖コントロールできない本当の理由とは?」というタイトルで、当院の副院長である赤木正彦先生がお話しされます。赤木先生は循環器科医として豊富な経験をありながら、日常診療では循環器科疾患以外の糖尿病、腎臓病、消化器疾患などなど幅広い範囲で診療されており、今回のテーマである”総合診療”に長年従事されているベテランドクターです。同時にサッカーやバンド活動など多趣味な先生であり、今回は「マンガで教える」ということで、これまた得意なイラストレーションをふんだんに使うそうです。************************************ということで、今回は赤木先生に講演準備の様子をちょっとだけ取材させていただきました。診療の合間の少ない休み時間にお願いすると「いいよ」と即答され、先生のデスクに案内されました。自分のパソコンにイラスト作成などができる専用のソフトを入れており、しかも手書きができる専門のボードも備わっていました。ずいぶん本格的です。イラストはまず下書きで”あたり”をつけてから成書するというものです。赤木先生「忙しい合間に少しずつ進めているんだよね~」と。作成したイラストを紙芝居形式で当日提示しようと考えておられるそうです。‥で、今回の講演では実際にあった症例を物語形式で紹介するそうですが、主人公となるのが‥「よっしー先生」と言うそうです。モデルは私だそうですが、実物の特徴をかなりおさえられていますが、ここまで丸顔ではありません。「よっしー先生」にアドバイスを与えてくれる指導医の先生はコバヤシ先生ではあ~りませんか~。実際にくわみず病院で働くスタッフによく似た人たちがいろいろ登場するそうですので、お楽しみに。********************************市民講座って聞くと、お堅いイメージが強いと思われるかもしれませんが、赤木先生の講演は面白くも総合診療のことが良くわかるものになることでしょう。市民公開講座まで1か月きりました。最終的にどのような内容になるか楽しみです!

  • 17Nov
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      くわみず病院×KKT 市民公開講座のお知らせ

      東雲です。今日は宣伝を一つさせていただきます。上にもあるように、この度、くわみず病院は熊本のテレビ局KKTさんとコラボして「はじめに診てもらうなら総合診療ドクターG!」というタイトルで、総合診療に関する市民公開講座を行うことになりました。ドクターGの”G”はGeneralist:広範囲にわたる知識を持つ人のことです。今の日本の医療はさまざまな問題にぶち当たっています。少子高齢化、多死社会、医療費逼迫による国民皆保険の危機‥そう明るいものではありません。そこで次世代には(というより今もすでに)、幅広い疾患に対応できて、生活の中で患者さんの治療へのアプローチを行える医師が求められています。それこそが総合診療医の存在なのです!総合診療は最近テレビ番組でも取り上げられて、話題になりつつありますが、今回はその魅力を存分に伝えていこうという趣旨です。くわみず病院からはアカギ先生とコバヤシ先生が講演されます。このブログでは両先生の発表までの準備や意気込みなどを、今後お伝えしていこうと思います。また、特別講演としてはテレビにもよく出演されている超有名医師の徳田安春先生にもお願いしております。徳田先生は医学生・研修医向けの教育書籍を数多く執筆されており、総合診療界においては「その名を知らぬものは居ない」レベルのご高名な先生です。かくゆう私も、学生時代には徳田先生のご講演を何度も拝聴しに行ったこともあり、総合診療の本質をご教示していただけるでしょう!また、講演の他にも健康相談や医療機器を使った健康チェックも行っております。開催日がクリスマスの時期なので、もちろん抽選会もやります。こんなにてんこ盛りの内容で参加費なんと無料!定員は250名です。ご応募よろしくお願いします!☆参加応募はWebで楽々可能です!下をクリック!☆KKT Dr.テレビたん 市民公開講座特設ページ

  • 16Nov
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      青年医師交流集会 @原鶴温泉 後半

      東雲です。真面目な話に終始した前編でしたが、後編はお楽しみの内容をお伝えします。前回の鹿児島もそうでしたが、真面目に勉強した後は大いに楽しむのが青年医師交流集会の醍醐味です。講演が終わったら原鶴温泉でひとっ風呂浴び、あとは楽しい宴会です。そして今回も余興として”斑対抗 お絵かき伝言ゲーム”が行われました。前回は長淵剛がマイケルジョーダンになったり、進撃の巨人がいい湯だなビバノンノになったりと予想の斜め上をいくカオスっぷりでしたが、果たして今年はどうでしょうか?2回戦を行われましたが、結果から言えば当班は入賞できませんでした。明確な戦犯がいたからです。共に熊本で働く、医局秘書のアダチさん。あなたです。皆さん、これを見せられて何だと思います?ヒントは福岡にゆかりのあるものです。これを書いたのがアダチさんで、このゲームで私の前にイラストを描く人でした。この絵を3秒見て、何かを予想して30秒以内に絵を書いて次の人に見せなければなりません。これから先は私の頭の中の声をお送りします‥~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~左側の隕石の落下みたいなやつは何?その下にあるのは家?それとも箱?右のYは何?アンテナ?ダイイングメッセージ?ハルマゲドン?世紀末?修羅の国だけど福岡関係ないじゃん。田中先生(ちなみにアダチさんの一つ前が講演された田中清貴先生)がこんな意味不明な絵を描かれるわけないし‥。ええい、こうなりゃ一点集中!左上の隕石落下は「箸で何かを掴んでいる様」じゃないか??箸でつまんでいるのは何?ジャイアンの鼻くそ?から揚げにも見えなくないけど、から揚げと言ったら福岡というより大分だし‥。その下にある家みたいなのは箱で、何かの器?器に入っている物を箸ですくいあげる福岡のもの‥ラーメン??もう時間が無い!ラーメンで書く!右のYなんて知ったこっちゃねぇ!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と10秒間でラーメンを書く決断をしました。次の人にはラーメンがちゃんと伝わったみたいですが、最終的に不正解でした。問題の正解は「もつ鍋」でした。つまり食べ物であることは合っていた私、good job!!さて、不正解でしたが、それ以上に問題なのはアダチさんのイラストです。福岡市生まれ北九州市育ちの私ですが、福岡県がいくら他所から「修羅の国」と呼ばれても、こんな世紀末的シュルレアリスムなものを見たことはありません。謎を追うために、田中先生のイラスト見させていただいたところ、すぐにわかりました。福岡ドームと福岡タワーこれを3秒観て30秒で描いてアダチさん「ちゃんと書けたと思ったんっすけどね~。あはは~」・・とまぁ、敵は身内にありということを知らされました。ちなみゲームのMVPはもつ鍋がドラえもんになった他の班になりました。2年連続のMVPならず、残念!その後はなんだかんだでわちゃわちゃして夜は更けていきました。翌日は朝倉市内にある藤井養蜂所ではちみつを堪能し、三連水車のある道の駅でお土産を買い込み、バスに揺られて博多駅まで帰りました。・・田中先生がなぜ福岡ドームと福岡タワーを描いたのを掘り返すのは無しでどうかお願いします。

  • 12Nov
    • 青年医師交流集会 @原鶴温泉 前編の画像

      青年医師交流集会 @原鶴温泉 前編

      東雲です。つい先日の土日、福岡県朝倉市にある原鶴温泉で行われた「全日本民医連・九州沖縄地方協議会 第17回 青年医師交流集会」に参加したので、レポートをします。今年2月に鹿児島県指宿市であったのは第16回で、当ブログでも紹介しましたね。2018年度版は福岡県連が担当でした。原鶴温泉とはまた渋いチョイスだなぁと思いつつも、実は一度は行ってみたかったのでワクワクでした。本来なら昼前に博多駅に集合してからバスで移動するはずでしたが、私はこの日午前は特養施設往診でしたから、それが終わってから個別に移動しました。新水俣駅から久留米駅まで九州新幹線で移動し、さらに九大本線にのって”うきは駅”に到着。このひなびた感じがたまんねぇっす。駅前には今更珍しいであろう有害図書追放ポストがありました。東雲ポイント高めです、くぅー!うきは駅からタクシーで移動し、会場であるホテルパーレンス小野屋に到着。遅れて着いたので、もう会は始まっていました。今回のテーマは「慢性期医療」であり、その管理の難しさや急性期疾患からの橋渡しをどうするかというテーマでシンポジウムがありました。私が今、水俣でやっていることはまさにこの慢性期医療メインなので、参加できなかったのが残念です‥その後の感想交流から参加させていただきました。その後、大牟田市の”みさき病院”で院長をされている田中清貴先生による「認知症の不思議な世界」という題で記念講演を拝聴しました。認知症は今や65歳以上の7人に1人というくらいに非常に高い有病率で、これからますます増えるでしょう。現に、私が管理している患者さんの中には認知症の方は結構な割合でおられます。そもそも認知症と言っても様々なタイプがあるのですが、有名なアルツハイマー型認知症と呼ばれるタイプでは「ついさっきあったことを忘れちゃう」という近時記憶の障害が典型的に生じます。そうなると、さっき言ったばかりのことを忘れて何度も何度も同じ話を繰り返したり、道がわからずに外をさまよったりし始めるのです。加えて、記憶障害の他にも、火をつけっぱなしにして火事になりかけたり、娘に財布を盗られたと言って騒ぎ始めたり、可愛い孫やひ孫に暴力行為をしだしたり‥という迷惑行為も起こすことがあります。こういう迷惑行為を「認知症による行動心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:BPSD)」といい、これが診療する上でも厄介なんですよね。ちょいっと物忘れするくらいならばまだ「あらやだ、おじいちゃんボケちゃって」とのんきに構えられますが、BPSDが出だしたら「もう一緒に暮らすなんて無理です‥!助けてください!」と家族が涙を流して訴えられる事態にまでなることも経験あります。私は認知症患者さんと家族の間に起こる問題にいつも頭を悩まさられています。薬は出してみるけどうまくいくことはそんなに多くありません。・・まぁ、私が臨床医としてまだまだ能力不足なだけなのでしょうけど。しかし、田中先生は長年内科医をされ、認知症患者さんと深く関わる中で、「認知症症状は患者さんの身の回りに起こった事実とリンクしています。それを誤って解釈しているなどで妄想のように発言されている場合もあるので、薬をホイホイ出す前に、患者さんの身の回りのことに目を向けるようにしてみることでしょう」と興味深い事を仰られました。他にも、認知症の早期発見のポイントなど明日から使えるものもご教示していただき、大変勉強になりました!(後半に続く)

  • 05Nov
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      お久しぶりです

      東雲です。1か月ぶりの更新で失礼します。先月から水俣での勤務がはじまり、早一か月が経ちました。くわみず病院とは同じ医療法人内での転勤で、片道1時間(車→新幹線→タクシー)の通勤にも慣れてきました。よく「移動大変じゃないですか?」と訊かれますが、自分としては夢の新幹線通勤なので、そこまで苦ではありません。それに新幹線に乗っている25分間を利用して、これまでおさぼりしていた勉強時間に充てることができます。この「25分間」ってのが丁度集中力の維持には良い時間なのですよ。さて、水俣では病棟・外来業務をもちろんやってまして、ケンショウ先生の後を引き継ぎました。それに訪問診療も引き継ぎましたが、業務の中でこれがかなりのウェイトを占めています。水俣市自体が人口3万人ほどの小さなところで、市街地はそこまで広くはありません。しかし、山中や人里離れた集落にあるお宅に伺うため、行動範囲は結構広いです。くわみずでは自分で車を運転して移動していましたが、目印のない小道に入ったりするので、とても道を覚えられる気がしません。地元を良く知る運転手さんが案内してくれるので、今後もお願いしようと思っています。あと、水俣はゆったりしているようで、やることが多くて休む間がありません。病棟の時間も少ない中で、くわみず病院にいたときと同じくらいの人数を受け持っているため、隙間時間をぬって病棟回診したり病状説明やカンファレンスを入れたりしなければなりません。それに内視鏡検査もつづけていて、最近はようやく大腸カメラの手技も学び始めてきましたから、その勉強にも勤しんでおります。家庭医療ポートフォリオも作らなきゃならないし、しかも、今月中旬には鹿児島である内科地方会でも発表するので、その準備の最終段階でもうバタバタです。こんな調子であと5か月間ですが、元気に水俣で成長していこうと思います。

  • 30Sep
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      またご報告

      東雲です。またまたご報告があります。以前もちょろっと書いたことがありますが、10月から私は水俣協立病院へ転勤することとなりました。半年間の予定です。初期研修が終わってからくわみず病院に1年半いましたが、色々なことがありました。外来では最初のうちに慣れずにパニック状態になりました。いつ来るかわからない救急ホットラインの着信音で寿命を縮めました。訪問診療では日常生活のなかで患者さんを診て、多くのことを勉強になりました。外来の患者さんに、10月以降の転勤を告げると「あらそうなんですか。水俣まで受診しにいきましょうか?」と言っていただける方もいらっしゃってて、自分の成長を実感できました。そして、このブログも更新して1年経ちました。認定医の時のアクセスの伸び率は半端なかったですが、ここ最近は割と穏やかな感じです。まぁ、このくらいゆるーくやっていくのが一番いいのかもしれませんね。‥ということで、私の駄文をご笑読していただいた皆様に大変感謝を申し上げます。これからもくわみず病院のブログを何卒よろしくお願いします。…って、別に水俣に行っても私のブログ更新は続きますけどね。高校生からの質問シリーズとかまだまだ続けますし、もう忘れられているであろう癒しグッズシリーズも水俣編で再開するかもしれません。ブログ2年目も、どうかお楽しみください。ケンショウ先生の続かないシリーズものの続きも乞うご期待です。

  • 28Sep
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      高校生からの質問に、できる限り真面目に回答してみた⑨

      東雲です。高校生から頂いた質問に、頑張って答えてみます。あくまでも個人的な意見なので、他の意見も知りたい方はお近くの医療従事者におたずねください。********************************質問:病気を患う患者さんの苦痛をやわらげる方法を教えてください。病気による苦痛とは何か?皆さんはどう考えますか?将来健康で病気とは無縁で「考えたこともない」という人も居られるかもしれませんが、世の中には数え切れないほどの病気が存在します。日常的な風邪や頭痛、高血圧や糖尿病と言った生活習慣病、脳梗塞や心筋梗塞と言った直接死因となったり重たい後遺症を残しうるもの、筋萎縮性側索硬化症と言った有効な治療法がまだ見つかってない進行性のもの‥いろいろあると思います。私はくわみず病院で働く中で、ご高齢の患者さんの肺炎などの感染症や心不全、働き盛りの人の糖尿病や高血圧症など総合内科として様々な疾病を診療させていただいております。もちろん、専門医管理が必要なものは紹介をためらいませんが、プライマリケアで管理できる範疇であれば手広く診ていると思っています。それらの病気を患うことで、さまざまな苦痛や悩みが生じますが、今回はそんな話から始めたいと思います。********************************病にはdiseaseとillnessという2つの性質があります。diseaseもillnessも和訳すると“病気”ですが、ニュアンスが異なります。例えば「発作性に起こる気道狭窄によって喘鳴や呼気延長、呼吸困難を繰り返す状態」のことを「気管支喘息」というように、身体に起こった生物学的変化の特徴を名称化したものがdiseaseです。対して、病気を患ったことで生じる身体的・精神的・社会的なストレスや不都合を、患者さんが問題としているものillnessといいます。気管支喘息で「人ごみでいきなり喘息が出てしまって、周りをびっくりさせてしまった。周りから注目をあびてしまって恥ずかしかった‥どうすれば発作は出なくなるのだろうか?」という想いをするように、illnessとは病体験と言い換えていいでしょう。痛みや苦しみの本質はdiseaseですが、それに伴うillnessもまた苦痛を修飾する要素として考えられます。イライラやガッカリといった負の感情は痛みを増悪させてしまうのです。実際に癌による痛みがある方に対しては鎮痛剤だけでなく、癌による様々な苦痛(身体的・精神的・社会的・霊的の4つの苦痛がある)に対して共感を示すことで、痛みの緩和が効果的になると言われております。もちろん、苦痛の感じ方は人それぞれですが、臨床現場で働いているとdiseaseよりもillnessによる苦痛が大きいケースを経験することが多々あります。だからillnessは無視できないのです。********************************diseaseの治療は前提として、illnessに対するケアも行うことが大事です。そのためには “共感力”が求められます。患者さんが病によって何に悩まされているかを見つけ出し、それに対する苦痛を言葉にかえて共感する姿勢を示すことが“共感力”です。もちろん、心のこもってない空返事のような「辛いでしょうね」「大変ですね」と言うことではありません。そもそも自分がその病を患っていなければ実際の痛みや辛さを100%理解することはできませんが、そこは医療専門職として医学的知識と、患者さんのおかれている社会的状況の考慮でカバーしていきます。先ほども述べましたが、病によっておこる苦痛はその患者さんの社会生活にも影響するので、無視はできません。こうして診察室で対面している患者さんを“diseaseのある患者”としてでなく“diseaseと、それによりillnessを受けている人”として診るということで“共感力”は発動します。これは医学部での勉強だけでは取得できませんし、臨床現場に出て様々な経験を経たうえで、さらに社会経験を得た人間としての深みを持ってできる“熟練の技”とも言えます。まぁ、このブログにエラそうに書き連ねましたが、私もまだ駆け出しペーペーなので“共感力”を取得するにはまだまだ経験と鍛錬が必要です。しかし、表面上だと自覚していても、示さない無関心より示す共感のほうが患者さんにとってはプラスな影響を与えるのですから、何においても患者さんと向き合うことが第一なのだと思います。********************************医師としてこれからも多くの患者さんと出会うことになると思います。予想だにしないような事態に遭遇することだってあるでしょう。その中で、常に「患者さんが健康的に生活するためには、医療はどうやって手伝うことができるのか?」ということを自問しなければなりません。diseaseとillnessは、これから医療従事者を目指す高校生諸君にはぜひ知っておいてもらいたい概念なので、ここに紹介しました。私の回答:diseaseとillnessの考え方をもち、illnessを見逃さないようにしてください。そこに患者さんの苦痛や悩みが隠れていることがあります。それを感知して理解するのには相当の知識や経験は必要ですが、まず相手を理解しようとする姿勢から示すことが第一歩だと思います。@「高校生からの質問」シリーズのリンク@その① 医師になって良かったと思えることは何ですか?その② 精神的に弱い自分でも医師になれるのでしょうか?その③ 内科の仕事って、どんな感じですか?その④ 医師になるために高校生時代にやっておくことは?その⑤ 医師の鬱や過労死についてどう思いますか?その⑥ 科学技術の発展は医療現場にどう影響していますか?その⑦ 医師であるが故の悩みは?その⑧ 医学部受験の戦い方は?

  • 18Sep
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      ご報告

      東雲です。皆さんにご報告があります。足の裏の米粒がとれました。…正直、何の話だと皆さんは思うことでしょう。今日、7月に受験した認定内科医試験の結果が通知されたんです。合格しました。やったね!まぁ8割くらいは合格する試験なので、よゆーでしたけど(今となっては何とでも言えるタイプのやつ)。この合格通知書には試験の点数(平均点)と提出したレポートの評価もついていました。試験では全体平均を上回るできでした。自分でも7割はとれているかなと思ってましたが、まさにその通りでした。おもしろいのは分野別でも平均点が載っていることです。普段から診療頻度の高い呼吸器、感染症、総合内科問題は平均を上回っていますが、循環器は下回ってしまいました。オダ先生やアカギ先生に怒られてしまう!自分の弱点である血液は散々な結果でした‥。まぁ貧血ぐらいしか遭遇しませんし、血液疾患はほとんど専門医の先生を紹介しているからですかね(言い訳)。意外なのはアレルギー・膠原病が高得点だったことです。試験対策をしているときも述べましたが、暗記ポイントをしっかりこなせば得点源になることの証拠だと思います。下に書いてある「U.T.D」ってなんなんでしょうね?レポートについては18症例分をまとめてA・B・C・F評価されています。意外なことにA評価を頂きました。コメント欄にはさらに改善すべき点としてアドバイスも頂きましたので、レポート見直して勉強させていただきます!‥ということで、私の数か月にわたる認定内科医への道は無事に合格という結果を迎えました。応援してくださった皆様に感謝を申し上げます。ただ、「内科の道は極め難し」ですから、これからもっと研鑽をしていかなければなりません。一生勉強です。うへぇ~‥。

  • 08Sep
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      研修医ニュースが発行されました

      東雲です。総合内科・家庭医療の専攻医として日々奮闘の私ですが、この度、「研修医ニュース」が創刊されました。これまで研修状況報告は医局で情報共有される程度でしたが、そんな内々で話題にしても仕方がないので、こういった形で学生さんや世間に公表する運びとなりました。初回号の上段は私の書いた記事で、先日の京都民医連とのポートフォリオ大会について、そして下段は専門医の小林先生による記事が載っております。A4 1枚なので正直文章が短いですが、今後も寄稿する機会があるならば、頑張ってレポートしようと思います。それに、このブログもばっちり宣伝されています。読んでいただける方が増えてくれれば幸いです。

  • 03Sep
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      聴診器を買い換えよう

      東雲です。他愛のない話ですが、愛用の聴診器をそろそろ買い換えようと思ってます。振り返ること7年前、医学部3年性の時に購入したもので、研修の苦楽を共にした聴診器ですが、首にかけていたせいか汗で管部分のゴムが劣化してしまい、半年ぐらい前から断線し始めました。ビニールテープでなんとか修繕してまだ音を聞くことは可能ですが、流石に粗雑な補正で子供の工作感が否めません。聴診器は大事な商売道具ですから、より良い診療をする上での自己投資をせねばなりません。一般的な聴診器の価格相場は1万~2万円といったところです。小児用だと1万円下回るものもあるようですが、小児用と成人用の違いはチェストピース(音を拾い出すところ)の大きさによります。また、聴診が重要な循環器科や呼吸器科には、3万円以上はする高性能聴診器が勧められています。中には音量調整ができたり、音を録音できる電子タイプもあります。こういうやつだと6万円はするようです。でもまぁ、一般的に使う聴診器ならば1万~2万円くらいものであれば十分です。なぜなら、「聴診において一番大切なのはイヤーピースの間にある」という格言があります。イヤーピースとは耳にはめる部分で、その間にあるもの=「自分の耳・脳みそ」のことです。つまり聴いた音を解釈できる能力が聴診に一番重要だ‥という意味の格言です。新しい聴診器を先ほどネット注文しましたので、届いたら2代目聴診器を大事に扱い、今後も耳と脳みそをたくさん鍛えて頑張っていこうと思います。