昭和と平成の比較 | 暇人の愚痴

暇人の愚痴

今思ったこと小さなことから色々な意見を

 平成になり、日本でも世界でも、国などの境が薄くなり、世界的に開かれた状態になっている。しかし日本のマスコミ(メデイア)などはこの状況に追いつけず、空間的な変化なのに時間的変化として昭和以前の状態に戻そうとしてしまった。

 日本では外国と日本の混ざった状態が生じ、それに対し近隣外国の悪口を言い、アジアなどとの交流を求めず、世界的な傾向を伝え表現することは稀になった。

 

 それまでの世界に学び一方で日本の特殊性を強調した時代のように、日本と世界がはっきり分かれていた状態に戻そうとした。おまけに地方の時代と東京一極集中が共存したかのような時代になった。

 平成当初の、政治や銀行やマスコミなどを巻き込んだ債権投資経済の膨張(と失敗)により、マスコミの世界開放的な価値観は、一旦崩壊したように見えた。

 

 しかしのその後の自民連立政権は、一時的な民主党政権があったにもかかわらず、昭和的なモデルによる、デフレ物権経済に戻ってしまった。

 平成以後の債権経済や政治に対応せず、戦前戦後の孤立的国家間に従い、一方で派手な国際化、世界を促進し、身近な国家変化に対し、冷淡な姿勢を拡大し続けた。

 

 平成の政治家やマスコミは、性交や裸などが悪いこと、悪いものと宣伝し、少子化を前提に(人口)縮小社会を模索し、今の若者は自分たちのせいでもないのにその責任を取る形で諸般が進んできた。

 それが世界的に何をもたらすか、その具体的な結果がでようとすると、当の責任者の(昔の)大人は知らん顔をし、逃げ出す始末である。それで戦争になりかねない(令和)でも、それを引き返すことができない、大変な事態になっていた。

 

 このような反動(戦前)化を引き起こしたのは、野党(民主党)などを誉めたり、馬鹿にし、真面目に国会や行政などを考えなかった一部のマスコミや評論家の責任は大きい。

 そういうことに気がつかないふりをしてきた団塊の世代なども、自分たちが後期高齢者になる時期が来、やっと口を開くようになってきている。

 

 政策を政府案と考え、国会の機能を壊したのは、(意に沿わなくても)それに従ってきた、財界や企業、大人の責任でもある。弱くなれば世界になめられ、戦争さえ抑えきれなくなる事態を招いたのは、一部のマスコミの知識人、有名人の責任でもある。

 しかし実際に世界で戦争が広がれば、今の若者たちも、もはや無条件にそういう条件をのむことに疑問を感じるのは、当然すぎる結果である。こういうことに反対してきた勢力が、堂々と口を開くことしか、未来の日本を救う道はない。

 

戦前

 外交 アジアーアジアの独立と発展を支えるのに侵略や戦争という手段を講じた日本は、本当に世界を知らなかったといえる

 政治 近代化-急速な近代化により軍事的には列強に対抗しえたが、政治や経済でも衰えた文化や教育でも及ばなかった

 国民 労働-封建的な仕組みを温存し、技術革新などで勢いをつけても、市場や資本の情況は、全く未整備であった

 政治 独裁-首相や国会と、天皇や軍隊などの駆け引きの続いた日本では、実霊的な議会政治は存在しなかった

 文化 欧州-古い日本文化を大事にする日本でも、外国でそうできなかったことは、今に至る国際性の無さが目立つ

 

戦中

 中国 侵略-大国と対等な条件を目指す傾向は、今も昔も変わらないが、それが破綻したときの本当の能力を養ってほしい

 アジア 独裁-一強独裁が過激に横行した日本では、反対意見は大きな強要や余裕を持つ勢力だけの特権であった

 軍人 総動員-軍隊だけで戦ったのではなく、多くの国民を動員しての戦争は、その後の無抵抗に繋がっていった

 旧植民 外国-多くの国へ戦前から移民などが進んだが、国の本当の植民とはならず、現地でも多くの観覧を生んだ

 アジア 進出-アジア文化の中で欧州などの技術を真似ても、世界的な視点による判断を、日本はできなかった

 

戦後(昭和)

 米国 戦後-世界に開かれた経済国家は、世界の理解や合衆国の支援などにより、戦前では考えもつかない大きな国を作った

 アジア 主権-アジアや色々な国に対する戦前の色々な情勢を謝り変え、あくまで経済や民主政治によって安定国家を作った

 アメリカ 経済-自由主義経済を、市場と資本に従った法的労働により拡大した日本は、今や極限に近づいている

 米国 平和-世界での戦争に走った米国と違い、あくまで戦争を手段としない方法に固執した日本は、大成功を収めた

 欧米 開放-キリスト教や欧米文化を広く取り入れ、無理をしない範囲で戦前の放棄、縮小を図ったことが成功を収めた

 

平成

 欧州 国家-経済大国として成功した日本も限界に達し、広く世界に開かれた政治や文化により、新しい国づくりを目指した

 世界 外交-これまで世界などから教えられた経済などを、新しく世界に貢献する経済、国家になろうとし成功した

 アフリカ 貧困-格差世界による不穏な情況にあった世界で、平等と支援による世界秩序の形成に移った

 世界 先進ーG7などの先進指導が危うくなり、米国も政治維持方向に変わる中、緩和な先進を目指す過程にある

 アジア 解放-戦後の解放独立を果たした世界の途上などと交渉し、自国も新興政策を拡大した

 

令和

 世界 再生-一旦途上優位で力を失った先進を再生する助けと成り、世界の指導層を再生する力となる

 アフリカーこれからの新しい大市場を作り、貧困飢餓などを自ら変える支援をする方法を、模索、実行する

 日本 地方-平成で格差などが大きくなった現状を、良い状態を日本全体に広げるため。新しい地方の時代を作る

 アジアー成長するアジアや世界の各国と力を合わせ、新しい世界の自らの開放を目指す方向を強める

 世界(アジア)-新しい世界の平和や平等を支援し、アジアやアフリカ、南米などへの政治的支援を拡大する

 

 昭和では、自民社会と公明共産が互いの弱点を補いあい、国民などは民社などの自由主義の民主化に励んだ。平成になって、自民社会公明対民主共産維新などの新しい保守革新も構図が出来上がった。

 ただ連立に不慣れなマスコミや地方が、また得意なはずの東京でもそれらが機能しないのは、地方のような自由な選挙や政党活動のできない、日本の国会を取り囲む情勢のせいかもしれない。