いや~。今年は採集がサッパリでした^^。
昨年は材割り採集、樹液採集、灯火採集とシーズン一連の採集の流れは、「ソコソコ」。
って言うか、割と良かったのですが、今シーズンは樹液採集、灯火採集ともに空振りが多かったです。(笑)
ま~。材割り採集もイマイチでしたので、メルマガ読者限定での天然物いわゆるワイルド成虫の販売も出来ませんでした。
スミマセン。
どうも今シーズンは虫取り業界も苦戦するシーズンだったようで、国産オオクワガタの天然物も業者間でチラホラ取引される程度でした。勿論、業者間でも高額での取引が行われましたので、一般に販売される場合は、大きさに関係なく最低でもペア数十万円の価格が付いていると思います。
もっとも、今シーズンは一般には出回らなかったのでは?
(一度どこかのショップがイベントで60ミリ天然ペアを65万円で販売していました。今年はそれだけしか確認出来ていません。ソッコー完売でしたが^^)
そんな感じです^^。
さて今日は、菌糸ビン飼育でのオオクワガタの飼育で添加剤を使う方法についてです。
特に菌糸ビン飼育の弱点を補強する「BBスペック5」の添加方法です。
基本的に当館で販売しております添加剤をどのように使用しようと購入者様のご勝手なのですが、私がマット飼育推奨者という事で菌糸ビン飼育での使用について隠しておられる方が結構おられます(笑)
別に怒ったり、販売拒否などは致しませんので大丈夫ですよ^^。
ですので、今日は滅多に触れることが無い菌糸(菌床)への添加について情報をお知らせしたいと思います。
勿論、私はごく一部の研究目的以外は全てマット飼育で養殖しております。
数も多いですし、取引業者、ショップ等に安定して安定した大きさの成虫を供給しなければならないですから^^。
ただ、当館の添加剤、とりわけBBスペック5は菌糸ビン飼育に絶大な威力を発揮しているようで、愛用者の方からは色々ご報告を頂いております。
一番の効果はやはり、何代累代させても「BBスペック5」を添加していれば全滅することはない・・・です。
これについては今までも何度か触れております。
いわゆる菌糸ビン飼育の「最大の弱点」をカバー出来る添加剤なのです。
但し、その為に開発したわけではありませんし、菌糸ビン飼育を推奨しているわけでも無いのですが、結果的にそのように使うことができる・・・出来てしまう・・・出来てしまった・・・添加剤なのです。
しかも大きく育ってしまいます。チョット・・・とほほ・・・です(笑)
そこで、今回は菌糸ビン飼育での「BBスペック5」の使い方と言いますか添加方法をご紹介したいと思います。
なぜか?結構、菌糸ビンへの添加剤の添加方法のご質問も多いですから^^。
先ずは、菌糸ブロック(菌床)を購入します。
菌糸ビン飼育においてご自身で添加剤を使用される中級者以上の方は基本的に出来上がり菌糸ビンを購入される事はありません。
飼育初心者の方に絶大な人気の出来上がり菌糸ビン(幼虫を投入するだけ)は基本的にレベルは知れてますし、累代し続けると全滅します。
途中で★になる率も高いです。
ただ、飼育は簡単です。
幼虫を放り込むだけですから^^。・・・でも温度管理はかなりシビアです。
ココをいい加減にする飼育初心者の方は「大きくならない」「スグに死んじゃう」・・・こんな感じですかね(笑)
さて、チョット脱線しましたが、購入した菌糸ブロックを一旦バラバラに解体します。
方法として簡単なのが、まず包丁等で(専用ナイフも販売されています)周りの白い部分を剥ぎ取ります。
その後、コンテナBOX等容器の上に金網を敷いて押しつぶすようにブロックをバラバラ(フレーク状)にしながら容器に落としていきます。
そして容器(コンテナBOX等)の中の一旦フレーク状になった菌糸ブロックに「BBスペック5」等お好みの添加剤をお好みの量ふりかけて、混ぜ合わせます。
そのフレークを瓶詰めしていきます。(これはマット飼育と同じです)
この一連の作業で重要なのが「素手」で行わない事・・・です。
必ず透明等の薄手袋(使い捨て)を使用して下さい。
さらに、容器やビンを予め霧吹き状にしたアルコール等の除菌剤で消毒しておくとベストです。
完成した菌糸ビンは数日すれば白くなり、通常の菌糸ビンと同じになりますので使用可能となります。
菌糸ビン飼育での添加剤の添加方法はこんな感じです。
要するに初心者以外は出来上がり菌糸ビンを購入していないという事です。
どんなに良い宣伝文句のショップ等のオリジナル菌糸ビンでも基本的に初心者が扱う事を前提にリスクを回避した成分で作ってあるからです。
このように少しオオクワ飼育に慣れれば・・・詳しくなれば・・・色々見えてくるものがあると思います。
それこそが経験であり飼育上達成果でもありますので、常にアンテナを張って飼育に取り組んで行きましょう!
