U-NOTE 259 「自分の感じ方」 | 映画熱

U-NOTE 259 「自分の感じ方」

世の中には、様々なルールがあります。


ルールである以上は、守らなくてはならない。


しかし、何のためのルールなのか、わからないものも多いです。


常識とか、エチケットとか、暗黙の了解とか…



心を病むと、そういうものに対して、過剰に反応する自分を感じます。


自分の重心が曖昧になって、グルグルと巻き込まれる感じ…



ああしなきゃ、こうしなきゃ、こんな自分じゃダメだ、もっとがんばらなきゃ…


イライラする感情が、怒りの矛先が、全部自分に向かうのです。


自分で自分を苦しめて、自分で自分を追い込むのです。



周りの人が立派に見えて、自分だけがダメな人間に思える。


人と話すことに過敏になり、何でもないことに、過剰な反応を示すようになる。


人から褒められても、素直に喜べず、嘘だと思ってしまう。


周りの全員が、自分を蔑んでいるように思い、それを信じ込んでしまう。


自分でも、おかしいな、と感じているのに、どうにもならない。


どうにもならないまま、ダークなスパイラルに発展していく…



物事をやり遂げても、やり遂げた事実よりも、不備の方に目が行ってしまう。


もっとこうすればよかった。


あれは失敗だった。


あんな失態をしてしまった。


100の成功よりも、1の失敗を、いつまでも気にするようになる…



これでは、心が持たない。


これでは、体が持たない。


どうして、こんなことになってしまうんだろう。


どうして、こんなになるまで、自分を痛めつけてしまうんだろう。



自分が弱い人間だから?


自分がダメな人間だから?


答えの出ない質問を、永遠に繰り返している自分がいます。



世の中は厳しい。


うまく行っていても、明日にはどうなるかわからない。



会社にとっては、社員はただの部品であり、消耗品。


俺は、15年必死に働いて、新工場設立に貢献した男。


しかし、病気になって休んだら、あっという間に捨てられました。


信じていた人に裏切られ、俺の実績は全て盗まれました。



あ~あ。


つくづく、馬鹿な男だと思います。



ネットでも、弱いものいじめをする奴とケンカしたら、


乱暴者扱いされて、一緒に排除されました。


自分で、うつの人たちの居場所を作ったら、


仲間から思わぬ攻撃を受けて、自沈しました。


ホントに、バカですよね~



俺には、できることと、できないことがあるんです。


欠点だらけの、しょうがない男なんです。


だから、どうか過剰に期待しないで欲しいんです。



人に頼って依存ばかりしていても、自分は変われない。


自分の感覚で感じたことを、自分で選択して決める。


その生き方ができないと、いつまでたっても主体性は育ちません。



誰かの言う通りにやったら、うまくできた。


ありがとうございました。次は、どうすればいいですか?


また言う通りにやった。今度は、うまくいかなかった。


あんたのせいだ、どうしてくれるんだ!



こんな人が、たくさんいるんです。


だから、自分で考えましょう。


考える手伝いはするけど、決めるのは自分です。


親は子供に、それをちゃんと教えないといけません。


聞き分けのいい子が、本当にいい子だとは限らないですから。



映画も同じなんです。


みんなが面白いというから、面白いとは限らないんです。


面白いものは面白い。つまらないものはつまらない。


それでいい。みんな違う人間なんだから。



俺は、しがない映画ブロガーだけど、1つだけ誇っているものがあります。


それは、自分が感じたことに嘘をつかない、ということ。


だから、読者のみなさんは、俺と反対の意見を持っていいのです。


「桑畑がつまらんというなら、きっと面白いに違いない」


そのくらいの深読みができるようになれば、プロの読者です。



自分の感じたことを、自分のスタイルで語っていく。


これをしていくことが、俺の治療の近道だと思っています。


だって、何よりも、楽しくて、面白いから。