私の両親は鹿児島の出身です。


子供の頃は 夏休みやお正月に帰省していました。


お父さんの田舎は牛と鶏を飼っていた。


おばあちゃんが「理恵ちゃん 絶対にこっちに来たらダメだよ」


まるで鶴の恩返し…


絶対に見ないでと言われたら 見たくなる


こっそりドキドキしながら覗いたら


おばあちゃんが 鶏の足を持ち 熱湯をかけ


羽をむしっていた…


ひく。


ひきまくる。


あの優しい優しい大好きなおばあちゃんが…


怖い。


夜に 鶏の料理が登場したけど


食べたか食べなかったかは 覚えてない。



トイレは 外にあり、ポットン便所。


しかも 穴に木を置いただけの…


それだけでも怖いのに


トイレの横は


牛小屋。


小さい穴が空いていて 覗くと牛と目が合う。


モゥ~と鳴く隣で…


出るもんも 出ない…。





ロケで地方などに行った時とか


牛小屋の前を通る度 田舎を思い出す


牛小屋の独特のニオイで…


嫌じゃない


むしろ 懐かしく


おじいちゃん おばあちゃんに会いたくなる


おじいちゃん おばあちゃんを思い出し 涙が出てくる。


おばあちゃんに そっくりな方をみかけただけで 涙が出てくる。


昔 ある定食屋さんの お味噌汁を飲んで


泣いてしまった。


おばあちゃんの手作り味噌の味がしたから


同じ味やった。


優しい大好きな おじいちゃん おばあちゃんの記憶が蘇る。



ニオイや 味って 記憶を蘇らせてくれる。








お母さんの田舎


おばあちゃんは いつも さつまいもの天ぷら


がね を作ってくれた。


私の記憶では


がねを作る専用の 一畳ほどの部屋があり


がねを揚げる音 香り おばあちゃんの揚げている小さな背中が


大好きやった。


めっちゃくちゃ美味しくて


姉弟で 取り合いして食べていた。




がねを 作ってみたくなり


クックパッドで検索♪


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おばあちゃんの作るがねは


ひとつひとつが もう少し大きかったけど


隊長 福隊長が食べやすい様に 少し小さく。


食べた瞬間


やっぱり涙が…


おばあちゃんの味や!


おばあちゃんのは もう少し甘かった


次は 砂糖を少し多めにいれみよう。


隊長 福隊長に


「これは お母さんが小さい時に大好きやった さつまいもの天ぷら がねって言うねん。食べてみて♪」


隊長
「なんだよコレ…」


乗り気じゃなく食べる二人


「美味しい!最高だよ!ママ!」


パクパク ムシャムシャ食べる2人


私が姉弟で 食べてた時みたいに…


がねの 衣が余ったら 衣だけを揚げるんやけど


それもパクパク♪


この衣揚げを 本気で取り合いしたなぁ~


懐かしい。


私が大好きやったおばあちゃんの味を


私の子供が 食べてくれているのが


なんとも幸せや。







香り ニオイ 味の記憶って


凄いな♪