みなさんには学生時代


憧れの先輩は いましたか?







私は中学1年生の時 、2つ上の3年生の


サッカー部のK先輩が大好きでした。


ちょっと前まで小学生だった私にとって


中学3年の先輩は  大人の男性?的な?


とにかく


男前!ハンサム!シュッとしてる!100点!カッコ良過ぎ!


なんか おばちゃんの褒め言葉が並んだけど


アイドル的な存在!


K先輩は 1年生のほとんどの女子の憧れでした♪





私は K先輩の時間割りを調べ


音楽の授業なら K先輩が通るであろう音楽室までの廊下に


何気なく立って


K先輩が私の横を通るのをドキドキしながらチラ見…


そんな何気なく立ってチラ見する女子が


廊下を埋め尽くしてました。






隠し撮りもしました…


サッカーをしている先輩を 『写るんです』で撮るんです


なんせ遠くからの隠し撮り


K先輩の顔なんて ほとんどわからず


人間が写ってるのが 確認できる写真


その写真を 毎日眺めていました。


K先輩~♪なんて 群がる女子もいましたが


私は いつも 遠くから見ているだけでした。






私はソフトボール部


ある日 K先輩がボールを拾って投げてくれました。


ドキドキしているのを バレない様に


【私は貴方に興味なんてないわよ 】の芝居をしました。


そのボールを拾ってもらった日


穴のあいた靴下を履いていた私


しばらく 穴のあいた靴下を履きました。


また 拾ってもらえるんじゃないか?


バカで純粋な私…







当時 私はライト(外野)を守っていました


ピッチャーの子がピッチング練習しているところに


サッカー部の男子軍団が


『下投げで そんな早く投げれんの凄いなぁ~!どうやって投げてるん?』


K先輩が 質問している感じ…


私は 外野ノックを受けていたから 会話は聞こえへんかったけど


腕をグルグル回しながらK先輩は話かけてたから…



その日を境に 私は極秘でピッチング練習をし


ピッチャーになり


背番号1の レギュラーになりました。


K先輩に 話しかけてもらいたい!


その気持ちがキッカケで始めたピッチャー


上達が早かった。






ピッチャーは下半身を鍛えなアカンから


タイヤ引きをします


車のタイヤにロープが付いていて


それを腰に巻いてランニング


サッカー部の前を、タイヤ引きしながら走るのは本当に本当に恥ずかしい


私は 猛ダッシュでサッカー部の前を走り去る


後ろから


『すげ~力!タイヤ引きながらダッシュしてんで!』


怪力女みたいになってしもたがな。



しまった!もっと ゆっくり走って か弱さを演出するべきやった!






K先輩の卒業式


もう会えなくなる


正しくは もう見れなくなる…


卒業式が終わり 学ランのボタンを貰いにK先輩のところに走って行った


すでに K先輩のボタンはゼロ


袖口のボタンが1つだけ残っていた


『K先輩…ボタン下さい…』


袖口のボタンをくれました。


本当は 第2ボタンがよかったけど


そんなのは 1秒で無くなった


心臓に一番近いボタン   第2ボタン…


毎日K先輩が触ってた  第2ボタン…


欲しかった第2ボタン。




私がもらった 袖口のボタン。


たぶんK先輩は 中学の3年間で2回位しか触ってないやろな…


学ランの袖ボタンって  触らへんよなぁ…


でも 外す時 触って渡してくれたから触ったボタンよなぁ


なんか 私 キモイよなぁ…






★★★先月 大阪に帰った時の話★★★


中学のソフト部の友達 サカブとミホと食事をする事になった


ジぃジ&あーちゃん&妹が


隊長と福隊長とミホの娘ホノカちゃんを見てあげるから


ゆっくりしておいで と言ってくれた♪






実家に帰ると


何でも話せる友達も居て


子供預けてリフレッシュの時間も持てて


本当に ありがたい!



3人で野球部の子が経営してる居酒屋へ


炭酸にレモンを入れて


レモンサワーもどきを飲みながら居酒屋メニューを食べる♪


楽しい!


3人で  恋の話 ・ お金の話・ 仕事の話


リアルな話ばかり…


でもゲラゲラ笑いながら♪


特にサカブは めっちゃ笑うから


私もサカブを もっと笑わせようとベラベラ喋る




K先輩の話になった


かっこよかったよなぁ~


ミホ
『私はN先輩派やったけどな』


懐かしい~ N先輩かぁ~


くわ(メガネのアダ名)
『やっぱりK先輩がカッコ良かったよなぁ~』


38歳の女3人が 約25年前に戻って キャピキャピ♪


サカブ
『もう1件行っていい?今 来て~って連絡きた』


ラグビー部の子がやってる たこ焼屋さんから 飲みにおいでのお誘いがあったらしい


はしご~


昔は 何件もはしごして ベロベロなったもんや…


野球部からのラグビー部に移動



カウンターだけの たこ焼居酒屋?って感じ


かなりいい店!私が独身で近所なら、毎日通う店やなぁ~


(阪急三国駅 出て右 徒歩1分の【 KOI KOI】)



カウンターにソフト部3人並びながら


中では ラグビー部がたこ焼を焼いてる♪


後輩の野球部も働いてて


次に来たお客さんは 2つ上の中学の先輩


地元色が強い店やなぁ~



K先輩の話になった


『K君 呼ぼかぁ?』


くわ
『やめて! やめて下さい!緊張するだけやから!大丈夫!』


なんか わからんけど


せめて もう少し 痩せた状態で 会わせて頂きたい…




トイレに行って出てきたら




ミホ
『K先輩 来るで』


くわ
『嘘やぁ!えぇ~!どうしよう!わぁ~!』


トイレに行ってる間 K先輩に電話してくれたらしい


緊張する! K先輩が来る!嘘やぁ!


ラグビー部の店長が 店の外に出て



『来るで もう見えてきてる』



ってか なんか分からんけど


ラグビー部は 郷ひろみさんのモノマネする人みたいな


カッコイイ二重を 作って『来るで』って言うている…


謎の意味不明な二重…







もうすぐ K先輩が!


ドキドキとトキメキが ごちゃ混ぜ♪


入り口のガラス張りのドアを チラチラ見つめるメガネ


25年前と変わらない チラ見




ガラス張りから 男性の顔!!


外は暗くて、店内は明るいからハッキリ見えない


K先輩!!


ん?


25年振りやから 良くわからん?


かなり オジサン…


K先輩?カッコイイちゃカッコイイけど


ドアが開いた


『たこ焼 おくれ~』


ラグビー部
『田中さん♪』


誰やねん!


常連の田中さんらしい…


良かった~ K先輩じゃなくて


K先輩やとばかり思ってたから 美化して見てたけど


良くみたら60代のオッチャンやがな!


K先輩の 面影 見つからへんはずやわ!


キィ~


ドアが開いた…





K先輩…


わぁ!K先輩やぁ!


サカブ
『くわ!来たで!来たで!』



知ってるから!見えてるから!止めてよサカブ!


私は ドキドキ感を 隠していきたいねんから!


ミホ
『横に座ったって下さい!』


ミホ!止めてよ!普通にして!あおらんとって!


ってか


K先輩や…


わぁ~ K先輩や…


あのカッコイイままの 年を重ねた感じや…


K先輩が緑のダウンを脱いだ


緑色のダウン…目に優しい色だわ。


みんなが やたら あおるのが恥ずかしかった


くわ
『K先輩、ダウン ハンガーにかけますよ~ かけさせて下さいませ~』


少しギャグっぽく 振る舞って緊張してない振りをしてみた


サカブ
『くわ!ダウン着いや!』


バカヤロウ!なんてフリすんねんよ!


ミホ
『K君、くわ ダウン着ていいでしょ?』


おい!


K先輩を K君って呼ぶ仲なん?


いつの間に!?


K先輩
『いいよ。』


くわ
『いいんですか?すんませんね~』


サカブ&ミホ!


なんやかんやで   ありがとう!


K先輩の 目に優しい緑色のダウンを着るメガネ


あったかい♪


中学1年の私に言いたい


K先輩のダウン着たで!


サカブ
『K君 これ写真撮ってもいい?』


アンタもK君って言うんかいな!


ってか


ナイス提案


ミホ
『写真 ブログ載せていいですか?』


関西の女は テキパキと早い。


K先輩
『いいよ。』


その時の写真がこれです。









軽く はにかんだ笑顔にしようと思ったのに


ニヤニヤが我慢できない笑顔に。


あの!あの!憧れまくった先輩と写真  


(T_T)



サカブ
『くわ K君と喋り~!』


うるさいわぁ~   あおるなよ~  自然にしたいねんから~


サカブ
『K君!くわね~  めっちゃ好きやったんですよ~』


K先輩
『ありがとう。』


わぁ~


わぁ~


わぁ~


K先輩が 私の目を見て『ありがとう』やて!


とにかく ニヤケるのを我慢するのが大変やった


サカブ
『くわ~ アンタ部屋に K先輩の体操服飾ってたよなぁ~』


頼むから  黙って!


サカブなんなん!?


ペラペラと!恥ずかしやんかぁ~


ストーカーやん私~


ミホ
『くわのブログ見て下さいね!たまに めっちゃ面白い時あるんで!』


サカブ
『そうなんですよ!たまに めっちゃ面白いんですよ~ たまに~』


たまに を連呼すな!






K先輩
『なんか 頑張ってて すごいなぁ~』


くわ
『すごくも 何ともないです…』


K先輩と並んで 喋ってる…


夢みたい


ってか


K先輩って   こんな声で、こんな話し方するんや~


ずっと 遠くから眺めるだけやったから


K先輩の声を ちゃんと聞いたのが初めてやったかも…


素敵な声。



なんか 色々な気持ちに浸っていたら


またアイツらが…





サカブ
『K君~ 帽子取って下さいよ~』


ミホ
『くわが、K先輩がハゲてたら嫌やなぁって言うてて~ 帽子取ってあげて下さい~』




ほんま アホやろっ!


もし ハゲではったら どうすんのよ!



K先輩
『頭クチャクチャやけど~』


帽子をとってくれた


サカブ
『ハゲてへん!よかったなぁ!』


ミホ
『フサフサやぁ!くわ 良かったなぁ!』


だから


ハゲてたら どうしてたん!?





私が 二人に目で


『もう やめて』


の合図を送ってんのに





私らに任せとき♪


みたいな顔してきよる…



ラグビー部は 郷ひろみさんの二重で ウンウンと頷いてるし…





にしても



カウンターでよかった


隣やから 目をずっと合わさんでいいから…


ずっと目を合わしてたら


確実に 鼻血10年分 出てる。





K先輩
『一緒に写真いい?』


くわ
『ありがとうございます。もちろんです!』


ちょっと~ちょっと~ちょっと~!


私 K先輩のスマホの中に 入っていいんですかぁ!!


いつも 隠し撮りしてた私が


写真を撮って頂けるなんて!


K先輩の スマートなフォ~ンに


私が 入ってゆく!!


今も K先輩のスマホの中には 私がいるのね。



サカブ
『私らも 写真撮って下さい~』









25年前に 憧れまくった先輩と


25年前に 毎日 汗だくでソフトボールしてた友達と


写真撮れて良かった♪




お家に帰って 夫に 話をした。


メガネママ
『どう?どう?焼きもちやいた?』


『凄い楽しかったんだね♪こっちも嬉しくなるよ』




別に 焼きもちとか無いんやなぁ~ふぅん…



でも


やっぱり


あれだけ憧れた先輩より


夫の方が 大好きです。


顔も性格も 私には もったいない夫です。






みんな  憧れの先輩は いましたか?