この間



電車乗り換える時に



最近は階段使うようにしてるねんけど



めちゃめちゃ疲れてた&ちょうどエレベーターの前やったから



エレベーター待っててん



小さいおじいちゃん2人が私の前に並んでて



ベージュの帽子にメガネで杖をついているおじいちゃんと


グレーの帽子にメガネのおじいちゃん♪



なんか見てるだけで心が温かくなるような、かわいいおじいちゃん達♪



2人は写真が趣味らしく お互いのデジカメを見せあってた♪



私、機械弱いからデジカメを使いこなしてるおじいちゃん凄いなぁ~って2人を見ててん



なんかデジカメ専用のウエストポーチみたいなんもしてて本格的な感じっ!



ベージュ帽子のおじいちゃんが専用のポーチにデジカメをしまって



胸ポケットから時刻表を取り出して



腕時計見て 時刻表見て 腕時計見て…




あぁ~ 今は携帯で電車の乗り換えが見られるけど、さすがにおじいちゃんはそれは知らんかぁ~



エレベーターが来て乗ってもベージュ帽子のおじいちゃんは



腕時計見て 時刻表見て 腕時計見て…



その横で 不安な顔でそれを見守るグレー帽子のおじいちゃん…



多分 ベージュ帽子のおじいちゃんにいつも乗り換えを任せてるから



今日もすまないねぇ~



なんて 思ってるんやろうなぁ…



エレベーターが改札口の階に到着して扉があいた







えっ!えっ!えぇ~





ベージュ帽子のおじいちゃん




猛烈なダッシュ!!



マジで20代位のスピード!


しかも めちゃめちゃ小股やねんけど足の回転が信じられへん速さやねん!



右手には



杖をバトンの様に持っての猛烈小股ダッシュ!



杖いらんのんちゃう!?



ほんならベージュ帽子小股ダッシュおじいちゃんが



『寅吉さぁん!間に合わんよぉ~』




グレー帽子のおじいちゃんは「寅吉さん」といいます



寅吉さんをパッとみたら



寅吉さんなりのダッシュをしてるねんけど



全然進んでない…



仕方ない…白髪のおじいちゃんだもの…



「辰夫さん…先に行ってくれぇ~」




猛烈小股ダッシュおじいちゃんは「辰夫さん」といいます(漢字はわからんけど…)




『何言ってるんだぁ~』



と辰夫さんが猛烈小股ダッシュで寅吉さんの所まで戻ってきた!



優しい~辰夫さん優しい~(>_<)





次の瞬間




『はいっ つかまって!』




辰夫さんが杖を出して その先を寅吉さんがつかんだ…



寅吉さん 悪夢の始まり…


辰夫さんが杖につかまる寅吉さんを引っ張りながらの猛烈小股ダッシュ…



なんか寅吉さん




体中の骨という骨がすべてなくなってしまった みたいな感じになって フラフラなって進んでる…




『辰夫さん…たつ…お…』


辰夫さん 先行ってくれ ワシは一本後の電車に乗るから…



↑って寅吉さんは言いたいんやろうけど それを言う体力がない…




『頑張れっ!ほらっ!ほっ!ほっ!ほっ!ほっ!ほっ!』



『ほっ!』と言う 訳のわからん掛け声で寅吉さんを引っ張る辰夫さん




フラッフラのふにゃふにゃ状態の寅吉さん…



改札を出て エスカレーターに乗った辰夫と寅吉



まさかの



エスカレーターの階段も




『ほっ!ほっ!ほっ!ほっ!』




登らんでいいやぁ~ん!



そこ頑張っても そない変わらんからぁ~




寅吉が死んでしまう~(>_<)





気になって辰夫&寅吉の5m後ろにずっと付いてる私…



エスカレーター上りきった所で



寅吉さんは地面しか見えない姿勢で辰夫さんの杖につかまっている…



なんか寅吉さん見てたら



足にロープくくり付けられて 馬に引きずり回されるウエスタンの人を思い出した…




辰夫さんが腕時計見て




『だめだぁ…もう間に合わん…』




やっと解放された寅吉さん…



「すまんなぁ…辰夫さん」

『気にすんなぁ』


「いつもいつもすまん…」







いつもなん!!




あのエレベーターの中で不安そうな顔してた寅吉さんの理由がわかった…



寅吉さんファイト!



辰夫さん!



早く寅吉さんの気持ちに気付いてあげてっ…





辰夫さんがリュックからペットボトルのお茶を出して飲んだ



多分お家で沸かしたヤツ…


ポカリスエットのキャップやったから…



(私も何をしっかり見てるんやろか…)



一口飲んで寅吉さんにあげてた




杖で引っ張りながらの 猛烈小股ダッシュを見てなければ



小田和正の歌にのせた 明治安田生命のCMに出てきそうなほのぼのした感じ…






辰夫さんが寅吉さんに差し出したお茶…





めちゃめちゃ




泡立ってた…






ダッシュし過ぎて泡立ってもうとるがなっ!