懐に深く 優しい - サイズ 鎌ベイアンプ KRO SDA-1100 -
住宅事情によっては、なかなか深夜大音量で音楽を楽しめないもの。
そんな時ヘッドフォンが大いに役立つ訳ですが、自作機前面のヘッドホンジャックで聴こうとしたらば
「チリチリチリ・・・」と細かいノイズが。
アナログ外部出力はオンキヨー のSE-90PCI に委ね、前面の音声入出力はオンボードという構成ですが、どこかしらパソコン内部のノイズ源の影響を受けてるのかな。
「こりゃヘッドフォンアンプを探すか・・・」
といったシンプルなきっかけから、まさか昔少しかじっていたオーディオ熱が
まさか蘇る事になるとは。
そんな熱い思いを思い出させてくれたアイテムがこちら、じゃん。
「サイズ 鎌ベイアンプ KRO SDA-1100」
「部屋が狭くて、でかいプリメインアンプは置けない」
「アンプ内蔵パソコン用スピーカーの音質に不満がある」
「家に余ったスピーカーが転がってる」
いずれかに当てはまったら、強い誘惑に駆られることでしょう・・・。
前モデルSDA-1000 (生産完了)がいったいどこで買えるの?ってぐらい入手困難だったのですが、このモデルは比較的大手量販店などでも手に入りやすいです。
※2010年4月現在 まもなく新機種鎌ベイアンプ 2000 が登場予定。入力系統が4系統に増えてますので、パソコン、レコーダー、ポータブルオーディオ、ゲーム機などの鳴らし分けを行う場合こちらの方がいいかもしれません。
リコー R10 にて撮影
まさか片手でアンプが乗ってしまうのか、ってぐらいコンパクトなこのアンプ。
写真で見ると結構大きそうに見えますが、幅152mm、高さ41mm、奥行き113mm 重さも約480gと大変小型軽量で、サイドパネルと下部のインシュレーターを外せば、パソコンの5インチベイにも入る仕様です。
リコー R10 にて撮影
前面右側より。適度なトルク感をもつボリュームは、なんとも言えぬ高級感。左側に主電源スイッチ、右側にヘッドホンジャックとミュートボタンが見えますが、電源スイッチの押し込みは結構固めで、押すと本体ごと後ろへ行ってしまうのはご愛敬というところで。
リコー R10 にて撮影
外部入力は1系統と割り切った仕様ですが、金メッキ処理された入力端子、がっちりスピーカーケーブルを固定可能なスピーカー出力端子は、その構造のシンプルさもあいまって「いい音鳴らしてくれそうな」期待感を高めてくれます。
ただ、パワーアンプの出力の特性か、動作保障を謳うスピーカーのインピーダンスは4~8Ωで大型スピーカーを鳴らすには厳しい模様です。
リコー R10 にて撮影
このSDA-1100のパッケージングは相当まとまっていて、外付けで利用の際、付属のACアダプタはもちろんのこと、パソコンに組み込んだ場合でも、外部からの電源入力を受け付けるブラケット(写真上)、そして外へスピーカーケーブルを出すための穴も開いてます。
ただ、穴のサイズは幅28mm、高さ10mmとステレオピンプラグは通りません。(ステレオミニピンは通る)
パソコンやiPod、ネットワークウォークマンとの接続を考えると外付けのままで活用したほうが、ノイズ対策の上でも有用ですね。
リコー R10 にて撮影
リコー R10 にて撮影
パソコン内部で電源を取るための変換プラグ(ペリフェラルコネクタ 12V)
リコー R10
にて撮影
スピーカーケーブルも付属し、もうスピーカーさえあれば即座に有効活用できてしまいます。
リコー R10 にて撮影
今回視聴に際して接続は
オーディオケーブル SAEC SL-1803 でパソコンはSE-90PCI経由でアナログ出力。
スピーカーケーブル ベルデン STUDIO 716 Mk2 (1mあたり400円弱とお買い得) に差し替え
音質変化にどれだけ効果がでるか未知数ですが
電源コンセント オヤイデ電気 OCB-1 (※ただしリニューアル前モデル)
の組み合わせで行っています。
。
リコー R10 にて撮影
スピーカーはこれまたコンパクトな
![オンキヨー サラウンドスピーカー(1台) D-108M(B)](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41Y-12SrRDL._SL160_.jpg)
オンキヨー サラウンドスピーカー(※1台分) D-108M(B)
試聴用ソースは
BALLADS より Tears In Heaven(Unpluged)
News of the World より We Will Rock you ・・・ではなく My Melancholy Blues を
kuwa77の音の好みは「生々しく、聴きづかれしない、やわらかい雰囲気に包まれる感じの音」が好みなのですが、「安かろう悪かろう」というイメージを払しょくするような、解像感の高いしまった音を出す印象を受けました。
Tears In Heavenの弦をつま弾く際の響き方がくっきりして、薄い膜がとれたような臨場感
My Melancholy Bluesではシンプルなピアノ、ウッドベースの伴奏に、甘くフレディマーキュリーが切々と美しく歌い上げるのですが、濁りの無い音の塊が続々飛び出すという、嬉しくなるような鳴りっぷりだったのです。
今度はいくらPC用に高音質設計されているサウンドカードでも、単品のよりピュアオーディオに特化したCDプレイヤーに繋ぎかえると変化はまた起こるのでしょうか?。
ここでは試聴ソースは変えず、CDプレイヤーだけ、DENONの往年の名CDプレイヤーDCD-1650GL で再生してみました。音により厚みがます特性をもつプレイヤーですが・・・。
結果として温かみのあるボーカルの熱が一段と増し、耳にとろけるような甘い音を奏でます。
しかし、その反面 ピアノソナタ(例えばベートーヴェンの月光など)をかけると、特にヘッドホン出力はボリュームレベル全域にわたり若干ホワイトノイズ(かすかなさー・・・って音)が覆いかぶさって、少し音を濁すのが気がかりでした。ヘッドホンアンプとしては他の機器をお勧めしたいところです。
ジャズやアコースティックサウンドを鳴らすには、そしてピュアオーディオの入り口のきっかけとして導入するにしてもいいお買い物になるのでは・・・。
そして数日後、kuwa77のもとに新たに二つのアイテムが。はたしてそれはいったい?。
■URL
株式会社サイズ
鎌ベイアンプKRO SDA-1100
http://www.scythe.co.jp/accessories/kamabay-amp-kro.html