インドネシアが、「双子の赤字」に苦しんでいます。
今日はこの話題です。
「双子の赤字」とは、経常収支と財政収支、両方が赤字のことを言います。
「経常収支」とは、2月10日のコラムでもお伝えしたように、貿易などを含めた海外とのやり取り全体が赤字のこと。
今日はこの話題です。
「双子の赤字」とは、経常収支と財政収支、両方が赤字のことを言います。
「経常収支」とは、2月10日のコラムでもお伝えしたように、貿易などを含めた海外とのやり取り全体が赤字のこと。
インドネシアは、輸出産品の大半が、石炭やパーム油などの資源に頼っています。
しかし、これらの価格が低迷しており、貿易収支が3年連続の赤字になっています。
それが尾を引いて、経常収支が3年連続の赤字になりました。
一方、財政収支ですが、これも約2兆円の赤字になりました。
財政収支は、国内財政の収支のことで、現在成長中のインドネシアですが、大幅な赤字を計上しています。
以上のことから、経常収支と財政収支、両方が赤字になる、「双子の赤字」が3年連続で記録されました。
こうなると、通貨が売られやすくなります。
インドネシアの通貨ルピアは、ジョコ大統領が昨年10月に就任して以来、7%下落。
原油が安い現在、ガソリンの輸入は恩恵を受けますが、先に述べた輸出産品の値段は下がることになり、貿易赤字は当面、続くことになりそうです。