瞬く間に広がってしまったエボラ。
今年は様々なものが良かろうが悪かろうが広がる年だからなあ・・・と九星氣学と照らし合わせたりして。
数十年前の流行の時は人の往来も今ほど頻繁でなく限られた地域の中での出来事だったけれど、今や誰でもどこでも飛行機でひとっ飛びの時代。潜伏期間のことがあるだけに完全に防ぐのは難しいことでしょう。デング熱の国内の広がり方をみただけでわかりますよね。「感染に気付かぬ間に移動」というパターンが起きるわけですから。
アメリカは流行国からの入国を5空港に規制し、管理体制をとっても防げなかった。
国によっては直行便を飛行停止にしたり、流行国からの入国禁止令を出した国もありました。それだけで防げる気もしないけれど。
そんな中で日本は今月から初の西アフリカ直行便が就航予定だったはず・・・成田から。
上記の対応がよいかわるいかを簡単に口にするつもりはありませんけれど、日本は大丈夫なのかと、、、。
日本にはないのです。もっとも危険度が高い類のウイルスをきちんと扱える施設が。
ウイルスを扱う施設を段階にわけていて最も危険なものを扱える最高レベルの施設があるにはあるけれど稼働していない。本来はそこで扱えるものにエボラはあたる。
「日本に上陸したら45施設で受け入れします」と発表されたのはそれらの施設ではなく・・・どうやら第一種感染症指定医療機関?
45施設92床。もし感染者が出てしまえば、接触した人も隔離するとしたら足りない。というか、本来対応すべき医療機関ではないから確定診断が国内ではできないのでアメリカに送り結果をまたなければいけないわけですし。
少し話が飛びますが・・・
四国の山に暮らしてしばらくして「マダニ」という虫に噛まれたことがありました。虫自体は吸血するだけで悪くないのですが、一部やっかいな感染症を引き起こすウィルスを持っているケースがあって、感染したら治療法はなく高い致死率ということでここ近年話題になった虫です。昔から身近にいる虫ですが、その虫とウィルスの関係が解明されたのがここ数年ということで近年問題になっていたので、わたしも充分知っていましたから一瞬真っ青になりました。
土地勘がなく夜ということもあり、地元の救急病院へ連絡をするも医療従事者が全く理解をしていない。何軒かかけてみても皆さん「ただのダニでしょう?何騒いでるの?」という空気で話が進まないので、仕方なしに119番にかけるも全く同じ反応。理解して対処してくれる救急施設を探してもらうためしばらく待って紹介されたのがエボラで対応することになっている45施設のうちの1つの医療機関でした。早速電話をかけると救急隊と話しただろうお医者様が出てくれました。が、かえってきた答えは「なんとなく聞いたことある。今来られても対応する人がいないから、明日の昼間来て外科の先生にとってもらって。」との回答でした。
たしかにその瞬間できることは5ミリほど切開して噛みついてる虫をとり、潜伏期間といわれる日数要観察というだけなのですが、素人の私でも「発症したら致死率の高い危険なウイルスに感染するかもしれないこと。いかに早く虫をとりだすかがリスクを減らすこと。」くらいは知っています。翌日なんて流暢なことを言ってる時間はないかもしれないのに。
厚生省から各医療機関にマダニの対応や指示が随分前に出されていてこれなんです。ごくごく普通の一般市民である私が知っているこれくらいのことさえ医療従事者が知らない現実。厚生省から医療機関あてに指示が出ていても、その存在さえ知らないのです。愕然としました。
そんな状態でいる普通の県立病院や市民病院がエボラ受け入れ可能という45施設なわけです。わたしはどうしても大丈夫には思えません。
私自身赤ちゃんの時から成人するまで学校に通うように病院に通ったり入院したりして、いのちも救っていただいて、お医者さんも看護師さんも尊敬、感謝をしています。人命救助のために尽力されている方々です。だから、おひとりおひとりがというよりも、日本の危機管理というかそもそもの体制に対しては首をかしげることばかり・・・。上陸したらアウトだし、上陸しないための対策も全然ですからね。
数日前にエボラ沖縄上陸かなんてニュースになって、結局はマラリアで、日本のゆるい管理体制で上陸し放題のような現実をみせてくれた出来事となりました。この方もそうでしたけれど、不調が出て皆が皆はじめから45の指定医療機関に行くとも限りませんしね。症状が出るまでに接触した人の数なんてそもそも把握できません。
ましてやエボラは便座からも感染しかねないなんて話もではじめています。体液に触れるだけで感染するならありえるのかもしれません。想像以上に尿は霧状になって飛び散っていますし、下痢やおう吐したものがついてる可能性がゼロとはかぎらない。とくにウォッュレットなんて最悪かもしれません。(個人的にウォッシュレットはもともと不信感いっぱいなので・・・ 詳しくはこちらを→
ちなみに便座からの感染の可能性があるかもとのニュースはこちら
いろいろ書きましたが、何が言いたいのかと言うと、今一度現実をしっかりみつめてみたほうがいいと思ったのです。「わたしは大丈夫でしょう」「日本は大丈夫でしょう」となんとなく過ごして無関心でいることが一番こわい。心配に押しつぶされてしまうのもよくないけれど、しっかり現実を見て、できることをして、そのうえでできることはやったからあとは手放すというかお任せするほうがずっと心強く結果も違う気がします。そういうひとりひとりのあり方から予防や感染拡大の防止にもなるのではないかと。
そしてマクロビオティックを学んだ生徒さんたちなら加えて身を守る食事法がわかりますね。
まずは原点にかえる。感染症から身を守るために桜沢先生が指導されていたあの時代を思いだし、さらにあの時代と現代人との体質の違いを考慮して久司先生が指導された調整の仕方を思いだして。幸いにも現代の私たちはそのどちらの方法も知っています。本当にありがたいことと思います。
陰陽両極に近いものはそれぞれ血液を酸化させ、細胞を弱くし、ウイルスの繁殖がしやすい体内環境を作ります。陽性にひきしめながらも、現代の環境や体質に必要なやや軽いバランスを上手にとる。感染症が身近になったときはしっかりと陽性に。
わたしはマダニの一件で、潜伏期間と言われる数週間ストイックな食事をしました。油も甘味料も粉も口にせず、陽性にしっかりしめ、嗜好品はマクロビオティックのものも含めて完全にゼロ。おかげさまで感染することなく今もこうして元気にしています。できることがあるってなんて心強いことかと思いました。
思いかえせば、原発事故の時もそうでした。
感染症も、放射能も、身を守るための食事法は一緒です。もし、現実が不安で仕方ない方は今からお食事のことお勉強しましょう。そして、少しでも実践してください。リスクとなりやすい食材や食べ方、身を守る手助けをしてくれる食材や食べ方。養生方法。それらを理解し、実践できることがあるということが、ありがたい。
できることから一歩ずつ。