一度訪れてみたかった徳島県の祖谷地方。
昔から秘境と言われた土地でした。
でも実際行ってみると観光化され、大きな道もでき、イメージとは違いました。
これまで見てきた田舎の方が秘境っぽいかな・・・。
名所のひとつも行こうかと吊り橋へ行きました。
日本三大奇橋の「かづら橋」。
何が奇橋かというと・・・
ツルで編まれた橋なのです。
竹にぐるぐる太いつるがまきつけて、編まれています。
これは橋のはじっこ。
前回奈良旅行で、日本一長い吊り橋に挑戦するも1mくらいでリタイアした私。
今回は短いし、あまりゆれなさそうだし、「わたる!」と決意したものの・・・
三歩で断念。
本当はもう少し行けたと思うのだけれど、一方通行で戻れないと言われ心が折れました。
だって、こんなに隙間があいているんですもの~(泣)
足が小さい私は軽くすり抜ける幅です。
おまけに雨続きで下は濁流。
手摺のつるを持てば劣化したツルがぼろっと崩れたりもします。
絶対無理。
でも、この橋に行ったおかげで素敵な出会いがありました。
ちょうど同じ時に橋を渡りはじめたご夫婦がいらっしゃり、
やはり奥様が少しすすんだところで引き返してこられていて、
一緒に近くの橋から旦那さんたちが渡るのを見ながら言葉を交わしました。
旦那さんたちが無事戻ってきたので「お気をつけて~」なんてお別れをしたのですが、
なんだかとてもかわいらしい奥様でこころがほっくりしていたのでした。
その後、わたしたちは祖谷を後にして、あまりみんなが通らない旧道を通り次の地へ向かいました。
のろのろとかなり細い山道を対向車もないままひたすら走ると前に一台の車が止まっていました。
通りすぎる時に横を何気なくみるとなんと先程のご夫婦でした。
びっくりです。
お互いなんだかご縁を感じ連絡先を交換したのですが、
いただいたご主人さまのお名刺を拝見しまたてびっくり。
某有名ホテルの総料理長さんではありませんか。
仕事と全然関係ないところでお料理関係の方と出会うことがなぜか多い気がします。
ご縁ておもしろいですね。
その瞬間その場所にいなければ出会えない奇跡なんですものね。
それにしてもその奥様が本当にかわいらしくて、出会ったときからなんだか忘れられない方で。
ご主人さまもやさしそうな素敵な方で。
おふたりに出会えたことが今回の旅のすてきな想い出になりました。
そして今日も奥様とメールをやりとりしているわたしです。
またいつか会えますように。
吊り橋さん、ご縁をつないでくれてありがとう。