昨日上映会 のご案内をした映画「ホピの予言」
わたしが見たのは何年前だろう・・・
かれこれ15年以上前かしら。
日本でのネイティブアメリカンブームが来るより前だったからそのくらいよね。
たまたま親しくなった方からネイティブアメリカンの価値観や生き方をきいて、
「わたしが求めていた世界があった!」と思ったことがネイティブアメリカンの人たちとの出会いでした。
続く戦争、不平等、環境汚染・・・いろいろなことに心を痛めていた若かりし日の私・・・
自分には何もできなくて打ちひしがれるような毎日だった気がします。
そんな時でしたから、今なお自然と調和して暮らしている彼らの存在にどれほど勇気づけられたことか。
それで実際彼らのもとへ旅に出たりもするわけなのですが、
長くなるからそのお話はまたいつか。
映画のタイトルにある「ホピ」とはネイティブアメリカンの部族の名前です。
彼らに古代から伝わる予言が「ホピの予言」。
本当は部族の中で守られ公にされることはないはずのものでしたが、
日本に原爆が落ちた後、ホピの人たちはこの予言を世界に発信しました。
原爆を予言していた部分がまさに現実となってしまったから・・・
地球の危機を感じ、世界へ生き方を問いかけるために。
ホピの聖地の中に古代から残る壁画があります。
そこには人の歩む道がかかれています。
道は途中でふたつにわかれ、
一方は物質社会の文明の道、もう一方は昔ながらの自然と調和した道に描かれています。
前者の文明の道はある日道がなくなります。終わりを迎えます。
自然と調和した道は穀物が描かれているのが印象的でした。
まさに今私たちがその帰路の最後の選択の時なのかもしれません。
映画では彼らの聖地で行われたウラン採掘のことが描かれています。
なにも知らされず働かされたネイティブの人たちは被爆をし、保障されず、今も苦しんでいます。
掘り出したままの採掘場は放射性廃棄物最終処分場のようになり、
今なお大量の放射性物質を放出して周囲を被爆し続けているといわれます。
そんな犠牲をうみだし作られた原爆、そして原発なのです。
核の平和利用なんてありえません。
ウラン採掘でどれほど人も環境も傷つくことか。
彼らは言います。
ウラン採掘がおこなわれているのは母なる地球の子宮に当たる場所。
決して傷つけてはいけないと。
自分たちがこうして抗議するのは自分たちのためではなく、
母なる地球、地球上のすべてのいのち、そして7代先の子供たちのためだと。
そんな彼らと過ごした日々のこと。
またいつかお話する機会をつくりましょうね。
まずは「ホピの予言」みてきてください!!!
そうだ、3月の震災後、ホピの方たちからメッセージが届いています。
こちら もみてみてくださいね。