暗い話が多いので、ちょっと元気になるおはなし。
学生のころ偶然演奏をみかけた音楽家、エヴェリン・グレニーさんという人がいます。
彼女の演奏する姿があまりにエネルギッシュで、美しくて、いつかコンサートにいってみたいと思っていた人。
一時日本でも話題になったのでご存知の方も多いでしょうか。
その後何度か来日公演の情報を目にしたけれど、いかないまま時は過ぎ・・・
すっかり音楽そのものと離れた生活が続いていたわたし。
ところが、これまた偶然グレニーさんのトークショーとコンサートが横浜であることを知り、
主人に話してみると、彼女のことは知らなかったそうですが行ってみたいと思ってくれて、
なんとコンサートチケットをプレゼントしてくれました~♡ うれしい~♡
去年くらいから実はコンサートに時々行きたいなぁと思っていたのもあるからうれしい。
CDはどうしても平たい音でさみしくて生の音がききたいなぁとも思っていたのです。
そして、行ってきました!
トークショーは舞台の上での観覧で、憧れ続けたグレニーさんが目の前に・・・
演奏中の真剣なお顔とは違い、くしゃくしゃに笑う笑顔がたまらなくかわいかったぁ~。
お話メインでしたが、それだけに彼女の人柄が伝わるようなあっというまの時間でした。
そこで話されたのは彼女の歴史、彼女の音に対する想い。
ご存知の方も多いかもしれませんが、彼女は聴覚障害があります。
8歳で発病、12歳で完全に聴覚障害・・・一般的には音楽をあきらめてしまうような出来事です。
ところが彼女はその12歳からパーカッションをはじめ、
クラッシックだけでなく様々なアーティストと共演し、作曲もし、世界で活躍し、たくさんのファンがいます。
音楽大学の試験も、聴覚障害者に将来性がないと断られるも、
「技術の問題ではなく、障害だけが理由なのはおかしい」と立ち向かい、
彼女の入学以降、どんな人に対しても受け入れをするよう大学のあり方まで変えた人でもあります。
そんな彼女は今回のトークショーのように「聴くこと」を伝え続けています。
自らをサウンドクリエイターと呼び、
からだで音を聴くこと、音を創造することのすばらしさを伝え続けてくれています。
私の言葉では足りないとおもうので、ご関心のある方はぜひこちらの動画 をおすすめします♪
youtubeなどにたぶん彼女の映画もあるかと思います。
私は今回彼女から「制限しない」ということを受け取ってきました。
音楽の話の中で彼女が話していたことではあるのですが、
先の見えないくらい状況の中で気付かぬうちに制限をして身動きがとれなくなっていた私もいたので、
このタイミングで彼女のそのメッセージをもらったことが私には大きな収穫でした。
出会いに感謝。
グレニーさんありがとう。
そして、一緒にその時間を過ごしてくれた彼に感謝。
ありがとう。