「何を食べたらいいかしら?」
それは一番手っ取り早い方法のように聞こえるのだけれど、
食べて薬になるものは、その人によっても、その時の体調や季節によってもかわってしまいます。
それはこの時期にも言えることだと思います。
震災後の記事に少し被爆に対して自分でできることをを書いたけれど、
まずは「良く噛むこと」からはじめてみませんか?
ぜひこんなときだからこそしっかり噛んでみてください。
できるときに、できる量だけでも。
普段のクラスでもお伝えしていますし、マクロビオティックの基本である「咀嚼」は
みなさんが思ってるよりもずっとずっと大切なこと。
久司先生が「真剣に食べなさい」と言われていたことが懐かしいですが、
何を食べるかと同じくらい、どんなふうに食べるかも大切なこと。
たとえば、消化がしやすくなり、内臓もいたわることができ、血液を強くしてくれます。
また、体内の不要なものを排出する力もでます。
ダイオキシンさえも排出できるという話もきいたことがあります。
(確認はとれていませんが)
免疫や抵抗力もあがります。
書ききれないほどたくさんの力があるのです。
私が大好きな本の中に
「食べモノはすべて異物である。
それをきちんと咀嚼することで解毒し栄養にする。」
というようなことが書かれていました。
そして、「噛む=陰陽をあわせること」だから
その時に思うことは実はとても大切です。
ぜひ、お時間のあるときは感謝と祈りを。
このいのちをつないでくださったご先祖様だったり、
いのちを育んでくれているたくさんのいのちや恵みだったり、
母なる大地だったり、今まで一生懸命働いてくれてた原発さんだったり・・・。
私が数年間開催していた半断食とセミナーでは1口を200回噛みます。
これは特別な目的があるので、特別な回数ですが、
液体になるまで丁寧に噛んで胃に運んであげると本当に内臓が楽になります。
日常で数えなくていいと私は思っています。
心を静めて噛んでいると自然と回数は増えています。
ご自身の心地よいリズムでぜひ噛んでみてください。
噛むことは何よりの健康法。
そしてとてもパワフルな瞑想と祈りの時間だと思う今日この頃です。
詳しいお話はまたクラスのときにでも。
おはずかしながら私も普段はついつい時間に追われ、日常に流され、
噛むことをおろそかにしています。
これを機会にもう一度初心にかえろうと思います。