絶賛、天気予報とにらめっこ中です。
自分のライフワーク?には、鮎釣りともう一つ「物書き」があります。
この2つは結構いい感じに拮抗していて、例えば、普通だと原稿で行き詰ったりするときっとだらだらと何日も放置してしまうと思うのですが(自分の場合)、これを書き上げたら、次の休みは鮎釣りに行ってもいい!!ことにすると…書き上げます。
意地でも仕上げて、すっきりした気分で鮎釣りにでかけられます。
そして釣れなくてしょんぼり・・・かえってくることもありますが、まあそれも「味」だよね。
そんな、自分の書いた作品は、もはや、我が子のようなもんです。苦労して生み出してます(;^_^A
今回は、その我が子なるシナリオを始めて映像化しようとふみきったのです。
企画書は、こちら。
長いのでお暇な方だけ、ごらんくださ~い。
ヽ(;▽;)
【企画書】①
作品名
真昼の虹と虹(仮)
ジャンル
ヒューマン
予定枚数(枚)
(200字用紙換算)
68
<企画意図>
「鮎の友釣り」ってご存知でしょうか?普通の魚釣りって、餌をつけて魚にその餌を食わせて釣りますよね。鮎の友釣りは餌はつけません。なんせ鮎が食べるのは、綺麗な川の綺麗な水の中にある石についた苔なんです。天然の鮎は、苔のついた石の周りに縄張りをはって、近寄ってきた鮎を追い払います。友釣りはその習性を利用して、餌の代わりに同じ鮎を囮にして泳がせ、野鮎と喧嘩をさせて囮につけてある針に引っかけて釣りあげます。しかも釣り竿には、リールなど無く8m9m、なかには10mもの細長い竿を操って清流を泳ぐ野鮎を掛けるのです。囮鮎が上手く泳いで直ぐに野鮎を連れてきてくれれば、今度はその野鮎を囮鮎として送り出し、次々と循環して大漁になります。逆になかなか釣れないと囮鮎は弱ってちゃんと泳げなくなりもはや釣果はありません、これを釣果ゼロ、鮎釣り用語でボウズとか坊さんと言われ恐れられています。この友釣りは人間と鮎の駆け引きが非常に面白く、一度その魅力にとりつかれると我を忘れる程なのです。そして鮎の友釣りは恐らく世界中で可能なのは日本と韓国、台湾くらいで稀有な釣です。そんな日本の伝統的な釣り、「鮎の友釣り」は、環境の悪化、鮎釣り人口の減少、河川を管理する漁協の衰退、など様々な要因によってもはや風前の灯となりつつあります。私はなんとかこの素晴らしい鮎の友釣りの世界を少しでも多くの人々に知って頂きたいと同時に鮎の泳ぐ美しい川、山々がどうか子や孫の時代、その先までも残って欲しいと願いこの作品を企画しました。そして鮎の友釣りは人と人との出逢い、人間の友達ももたらしてくれる事を付け加えさせて下さい。
<ストーリー> ※500字程度
瀬戸内の町医者で看護師として働いている蒼野 空(32)は、趣味の鮎釣りの為に働いているような独身女。毎年、鮎釣りシーズンになると、貯めておいた有給休暇を使って、一人で高知県の川へ鮎釣りに行く。ルームシェアしている後輩看護師、水木 遥(26)に呆れられる。
今年のもまた鮎釣りが始まった。少しばかり上達した空は、地元の新聞記者と出会う。鮎釣り取材で川に来ていたのは旗野 正道(63)。彼には戦場カメラマンの経歴があり、ある秘密を持っている。更に、鮎釣り師でもある旗野の持つ鮎竿は妖竿の因縁があり、必ず「入れ掛かり」という爆釣できるが、使った者が悲運に見舞われるという。本当なのか・・・。
そしてもう一人、岬 剛士(31)という俄カメラマンにも出会う。彼は、病床の恋人のために彼女がみたいという美しい川の写真を撮りにきていた。旅は道連れ鮎釣りは情け?とばかりに三人は意気投合して、共に、民宿いごっそう荘を拠点として、それぞれのミッション遂行に取り組みながら親睦を深める。ところが、志半ばで、岬の恋人、岡 宙子(32)の病状が悪化する。難病、再生不良性貧血はもはや骨髄移植が必要とされていた。骨髄移植のドナーのみつかる確率は数十万分の1・・・。
鮎の釣れる美しい川と自然に囲まれた民宿いごっそう荘で繰り広げられる、鮎の友釣りがでてくるお話。そこには鮎だけじゃない、人々の不思議な繋がり、出逢い、ハプニングが待ち受けている。「一生、楽しく過ごしたいなら釣を覚えたらいい」を信じる空、謎のカメラマン鮎釣り師旗野、そして岬と恋人の宙・・・。虹色の鮎竿が友釣りで虹のように曲がるのか?それぞれの過ごす日常の空にも虹はかかるのか・・・そして心に幸せの虹はかかるのか。
みんなが希望の持てる日常でありますようにとの願いを込めて送ります。
<主な登場人物>
①
蒼野 空(32)独身の看護師。母子家庭で育つが母は十年前に他界。職場の後輩とルームシェアしてマンション暮らし。趣味が鮎の友釣りで、シーズンになると休暇をすべて鮎釣り旅に費やす。
高知県吉野川の上流、嶺北とよばれる地域がお気に入り。定宿は民宿いごっそう荘。
②
水木 遥(26)空と同じクリニックで働く看護師。明るく活発。ずっと出逢いもなく職場と自宅の往復だったが、最近、恋人ができた様子。空を姉のように慕っている。
③
旗野 正道(63)元戦場カメラマンのジャーナリスト。ベテラン鮎釣り師でもあり。虹色の妖竿を持っている。現在は、嘱託で地方の新聞の写真を撮ったり、趣味の鮎釣り旅をしたり気ままな暮らし。妻のゆり子には尻に敷かれている。
④
岬 剛士(31)有望なオートレース選手だったがケガで休養中。病床の恋人の為に仁淀ブルーのような写真を撮ろうとしている俄カメラ小僧。川原で恋人と同じアクセサリーをつけた鮎釣り師空やカメラマン旗野と出会う。
⑤
岡 宙子(32)報道記者、カメラマン。再生不良性貧血が悪化し入院加療中。岬と婚約しているが未来が不安。夢でドッペルゲンガーの空と出会う。
⑥
豊中 幸人(59)美和(54)民宿いごっそう荘を営む夫婦。ユーモアのセンスに優れ常連客に慕われる女将とアマゴ釣りの名人で客にだすアマゴは全て自分で釣る大将。囲炉裏のある食堂は皆の憩いの場となっている。
そして、1つ、お願いがあります。
鮎釣り師エキストラ(台詞あり)募集です。3人ほど。
きまったら、ちゃんとご希望の名前入れます。
私は、自分のシナリオには台詞のある役には必ず名前をつけます。
それは、役者さんにとっては名前もない役って本当に淋しいものだからです。
なので、ほんの1シーンだとしても出ていただく方にはちゃんと名前をつけたいのです。
撮影は10月初めを予定してます。できれば、嶺北でいつも鮎釣りされる方にお願いしたいです。
本当に釣らなくて大丈夫です(やってる感じだけで、)
恐らくもう納竿される鮎釣り師さんばかりだと思います、が道具を片付けるの、ちょっと待ってくれる方、
おられましたらお知らせ頂けると嬉しいです。
募集するのは、↓のシーンで~す。よろしくお願いします・・・。
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道端に鮎釣り車が停まっている。車からでて、鮎釣り支度をしていると、川から鮎釣り師が3人重い足取りで歩いてくる。
空 「こんにちは~、」
鮎釣り師A「こんにちは、・・・えっ、もしかして岡山からきた、えっと、あの・・・」
鮎釣り師B「蒼野さんっ、ですよね!新聞みましたよお~、いいなあ~、どの辺が釣れたんですか?私らまだ3つですわあ」
空 「こんにちは、え、いや、私も昼まではさっぱりだったんですよ、あの記事、書かれた旗野さんに教えてもらってねえ、
そのおかげで、えへへへ、まぐれですよ」
鮎釣り師C「・・・旗野って、もしかして昔は戦場カメラマンで、(まどろっこしそうに)え~っと、う~ん、
・・・なんか凄いスクープとか撮ってた人じゃないかなあ~」
空 「え!・・・そんな凄い人なんですか?」
鮎釣り師C「あ、いや、間違ってたらごめんやで、なんせ随分昔のことやき・私もちょっと写真やってた頃があったもんでな」
鮎釣り師A「蒼野さん、今日もここで釣るんですか?」
空 「そのつもりだったんですが、まだ入るとこありますかねえ」
鮎釣り師B「ああ、まだひとりくらい大丈夫大丈夫、私ら、しばらく休みますんで、トモカンつけとりますけんど、どこでも、
竿だしてまたぎょおさん釣ってくださいよ~」
空 「ありがとうございます」





