靴下の臭いをイギリスのノーザンブリア大学、ジョーンデーン博士が最新の研究結果をまとめ話題になりました。フジテレビの番組で特集が組まれ見た方も多かったのではないでしょうか？博士の着眼点は『汗は無臭なのに、なぜ靴下から悪臭がするのか？』ということです。
一般的に靴下の臭いは足汗が原因と考えている方が多いのですが、それは違います。博士の研究結果を簡単に解説します。
フジテレビ「直撃LIVE グッディ」で放送
靴下の臭い/イギリス大学博士が解明した恐るべき“バクテリア”
靴下の臭いをここまで専門的にかみ砕いた大学博士はいないのではないでしょうか？私が臭わない靴下を必死に探している時は、メーカーのページのみが原因を調べるヒントでした。日本では消臭効果のある靴下とは、「汗を素早く乾燥させる靴下」という完全に間違った認識が消費者にイメージが固定観念化しています。
ユニクロでも「乾燥性の高い靴下＝消臭靴下」として販売しましたがすぐ店頭から消えました。ですが、大手衣料店や百貨店、Amazonや楽天では今でも汗の乾燥性が高い靴下を、消臭効靴下として販売しているのが現状です。
イギリスのノーザンブリア大学、ジョーンデーン博士の今回の研究は靴下の臭いに悩みを抱える人に正しい知識を与えてくれます。
博士の新しいレポートの中では、“バクテリア”が悪臭を生み出す仕組みが解説され、そしてこのバクテリアは靴下を脱いでも靴下の繊維に潜り込み繁殖を続けるということを分かりやすく解説しています。
雑菌を含んだ靴下を、洗濯コーナーに入れておくと、細菌(バクテリア)が靴下から他の衣類へ付着します。これは、他の洗濯物と一緒に置いておけばこの雑菌は他の衣類に移ってしまいうということです。
脱ぎっぱなしの靴下に触れた炬燵布団や、汗で湿ったままの細菌が付着した靴下で絨毯、カーペットの上を歩けばバクテリアから悪臭が部屋中に移ってしまうということです。
靴下の臭いの原因“バクテリア”は汗を食べて排せつ物をまき散らす
博士の解説はバクテリアが悪臭を生み出す仕組みを解明しています。まずはバクテリアの養分(餌)は“汗”。これは断言されています。博士の研究の出発点は…『汗は無臭なのに、なぜ靴下から悪臭がするのか？』ということです。バクテリアは私たちの皮膚に住みついていて、足汗を餌に排せつ物をまき散らし、この排せつ物が悪臭の原因…しかも悪臭の元は靴下に付着し、臭いを靴の中や部屋の中に“種”になるということです。
水虫とほぼ一緒ですね。水虫の菌も靴の中や、靴下で増殖します。足の水泡や、足の指の間のただれからでる体液は水虫の菌の塊。私のような一日中革靴で出歩く仕事や、通気性の悪い安全靴では目の当てられない症状になります。
足汗が酷い私は、靴下の臭いも同じように感染することに驚きました。バクテリアの排せつ物が悪臭の原因…博士は悪臭の成分についても詳しく紹介しています。
靴下の臭いの原因になるバクテリアの排せつ物とは…？
ジョーンデーン博士は靴下の悪臭3つの成分を詳しく解説しています。
・酪酸…代表的なものは銀杏の実、人間のの大腸や牛の反芻胃で生成されている成分。
・二硫化メジチル…刺激性が強く、ニンニクに似た特有の硫黄臭を持ち、特定悪臭物質に指定されている。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に分類される激物。
・三流化メジチル…豚、牛などの肉類の腐食臭が代表的
自分の足の臭いの成分を知ると、何とも言えない恐怖が襲ってきます。靴の中な、靴下で対策をとっていますが…臭いの対策に除菌ということが大切なんですね。
ジョーンデーン博士は同時に99パーセントの悪臭成分を家庭で除菌する方法を紹介しています。
「50度以上のお湯で洗濯すれば99パーセントの悪臭物質は取り除くことができる。」
という事です。毎日お湯で洗濯…足に優しい天然素材は、痛むためにお湯で洗うことができない靴下の素材があります。洗濯機の種類によっては熱湯が使用できない機種があります。現実的に毎日自宅で50度以上のお湯で洗濯は厳しいのが、多くの消費者の現状です。