森絵都さんの『カラフル』を読みました
カラフルという題名と
鮮やかな黄色い表紙に目が行き
あらすじを読んですぐ惹かれ購入
会計を終えて振り返った視線の向こうに
高校生が選んだ人気文庫ランキングが書かれていて
ナンバーワンが『カラフル』だった
生前の罪により輪廻のサイクルから外された
ぼくの魂が
天使業界の抽選に当たり再挑戦のチャンスを与えられる
それは自殺を図った少年の体へのホームステイ・・・
あっという間に読み終えた
誰一人傷つけられただけで
傷つけたことがない人はいなくて
傷ついたり傷つけられたりするのが人間なんだって気づけた
自分が傷ついたことばかりに焦点を当てていたけれど
私も気づかないうちに
たくさんの誰かを傷つけてきたんだろうな・・・
そしてどんなに苦しい状況の時も
たくさんの人が支えたくれたこと・・・
きれいなところだけでない
自然な
人間の姿が
愛おしく思え
地球に生きているといろいろあるけれど
いろんな人にかかわり
いろんな思いをすることこそが
人間に生まれたからこそ味わえる醍醐味なんだって
天使さん目線で思えたのでした
角度を変えて見ることができたら
どんな人のなかにも愛を見れるんだって
死んだ少年にもぐりこんだ
ぼくの魂のように
自分をもう少し客観視して
自分で自分を縛らずに
自由に生きていけそうな気持ちになれました
最近やけに小説が読みたくなって
そういえば読書の秋だった