愛用のカセットデッキを修理しました。



こんなやつです。1994年発売のTEAC 3

ヘッドの最終形になります。この上にV-8030っていうダイレクトドライブのが存在するんですが、音はほぼ一緒らしいです。

これが売られていた頃は世の中すでにCD全盛期でわざわざカセットデッキを買う人は稀だったんじゃないでしょか。

これは、お店で現品展示販売品を安く買ったものです。オーディオブームも終盤の売れ残りの叩き売りって感じです。

今は、昔のカセットテープ再生オンリーなわけですが、インデックスをつけていなかったテープを再生すると、宝探しというか、忘れていた当時の懐かしい記憶が甦ってくるんです。


そんなわけで、久しぶりにテープを再生してみたところ、何だか音がうねって、ヤバイ状況に…



案の定テープがヨレヨレになってしまったではないですか。まあ、たいした音は入っていなかったので不幸中の幸いでした。薄い90分テープなのでヨレることはあるんですが、完全にデッキの不良です。調べてみたら、バックテンションベルトが切れると起こりやすいことがわかったので早速修理します。



ばらして、メカを取り外します。このデッキはメカの取り出しが面倒くさいんです。フロントパネルを外さないと出てきません。要するにフロントパネルを外すところから大変なんです。サービスのことをあまり考えていない設計ということです。



やっとたどりついたベルトです。Φ25です。この画像はすでに交換済みですが、元のベルトは完全に溶けて原型はありませんでした。



電源回路のコンデンサが少し膨らんで劣化していると思われるので、ついでに交換です。



それから、この機種で良くある故障原因であるメカの状態検知マイクロスイッチの接点を洗浄しておきました。


このデッキの修理は何回かやっているんですが、その度に外しかたを忘れてしまっていて、あたふたするというのが定番です。今回は徹底的にやったので当分再修理は無さそうです。そんなこともあって、ブログに履歴を残したんですが、また忘れるだろうな。