昔から箱物ギターに興味があったんですが、ジャズプレーヤーではないし、よく分からない世界なので躊躇していました。なにげなくネットをみていたら見つけてしまったのです。それが一番危険な行為なんですけどね。半分衝動的にこいつに決めました。



Guild Starfire III 1966年製です。この画像は販売店のものですが、今は自分のものなので良いか。こういうちょっと珍しい物にソソられるんですね~。


ただ、色々と問題もあって、保証なしのプレーヤーコンディションです。見た目の問題は、ピックガードがオリジナルではなく、バインディングも浮いているところがあり、ブリッジがABR-1に交換されているところなどです。


最大の問題点はリアピックが死んでいることです。いやー、これは大問題ですね。リフレットとかが綺麗に処理されているのになんでピックアップの修理をしなかったんだろうと疑問に思いながら購入してしまいました。自分でコイルの巻き直しをすれば行けるという目論見もあったんです。前回ヤマハギターで巻き直しをしている成功体験ってやつですね。



さて、さっそくピックアップをバラしてみました。抵抗値はほぼ無限大です。断線しています。でもかすかに音が出ていたんです。そういうこともあるのかな。


ボビンを見たら驚愕! なんと、プラスチックでモールドされているのです。一応ヒートガンで温めてみましたが、全く溶ける気配はありません。これは、リペアーマンが匙を投げるわけです。そもそも、プラスチックが溶ける温度までエナメル線を温めたら被覆が溶けるか断線しそうなんですけどね。パラフィンなどがやはり最適でしょう。


そこで、巻き直しをあきらめて、ボビンをまるっと交換してしまおうということにしました。使うものは昔千円くらいで買った中華製のミニハムです。



ミニハムをバラした画像です。

GuildのオリジナルハムバッカーはGibsonの通常のやつとミニハムの中間の大きさなので、ミニハムでなければ納まりません。幸い、ボビンの片側がスクリューでもう片側がバーの鉄板であるところが全く同じ構造でした。そこで、スクリュー、鉄板、マグネットはオリジナルのものがそのまま使えたので、結果としてコイル部分たけの交換と同じことになりました。オリジナルの直流抵抗値は6〜7KΩで、交換したミニハムが7KΩということで、それも運が良かったです。

組み立てはマイクロフォニックが出ないようにガッチリ固めなければなりません。ミニハムのボビンの隙間に溶かしたロウを流しました。


組み込みです。極性とか試行錯誤しながら無事に音が出ました。

見た目は全く同じです。
オリジナルの音がわからないのですが、とりあえずよい音が出ています。一安心です。

Starfire III はフルアコになります。GibsonではES-125あたりでしょうか。ボディーも薄くて軽くて取り回しは良いです。このモデルは通常ボディーがマホガニーなんですが、これはちょっと珍しいメイプルです。たぶんこちらのほうが切れがあるかと思います。
フルアコの世界に足を踏み入れてしまったけれど、いきなりジャズが弾けるわけでもなく、どうなっていくのでしょうか、自分!