これ、YAMHAのディストーションDI-01です。80年代のもので音もTHE 80年代な感じです、って言っても、80年代の音ってなに?ですが、フュージョンとかが流行っていた頃の中域に密度のあるやつです。これはかなり昔に中古で買ったもので、すこぶる人気が無いので中古は今でも大変安価で取引されているようです。コントロールはDISTOTION, LEVEL, TONEで、ちょうどRATのような使用感です。製造はKORGで、所謂OEMですが、KORGの方が人気あるみたいですね。中身は同じなんですけど。


どこぞの記事に回路がRATに似ているようなことが書かれていました。そういえば86年製のRATを持っていたなぁ、という過去形になりますが、友人がオリジナルRATを酔っぱらった勢いで紛失して落ち込んでいたので、僕のを差し上げたんです。今ももっているのかな?


そんなわけで回路が似ているのならRAT化できるんではないか? 早速巷にある回路図を検索してみました。こんなマイナーな回路もあるんだな!と感心している最中、むむ! なんか大分違うような。現物の部品と比べてみると明らかに違います。ICの使い方とか全然違います。そもそも、オペアンプ2段じゃないし。仕方ないので現物から回路を起こしてみました。


検索で出てきた回路 (何の回路なんでしょう。バージョン違いなのかも)

今回起こした回路


RAT2の回路

おお!これはRATに近いではないか!とはいっても殆んどの常数やIC周りの回路が別物です。これをRAT化するのは、ちとめんどくさいぞ。そもそも、オペアンプじゃないし、これ、今ではレアなトランジスターのプリアンプモジュールなんで、全く配線が違うわけで、難儀ですね。



こんな中身になっています。基板のKLMはKORG製の証です。オランダ航空がよぎりますが。

まあ、少しずつでもトライしてみましょうか。ついでにDC入力も付けようかな。