前回フロントピックアップをシリーズ切り替え出来るように改造することで、ピックアップから更に2本の線がコントロールのスイッチまで伸びてノイズがかなり増えてしまいました。今回はそのケーブルとフロントピックアップキャビティーをシールドしてみました。キャビティーはキッチン補修に使う両面テープがついた厚手のアルミ箔をはりました。ケーブルはカナレのマイクシールド線の被服と中身を取り去ったもの、即ち網だけを使ってケーブルに被せました。ギブソンピックアップのワイヤーと同じような感じです。もちろんすべてをGNDに繋ぐことは必須です。

結果、めちゃくちゃ静かになり、大成功でした。

シリアル接続は一般的なハムバッカーの繋ぎで、高域の抜けの部分がなくなる感じです。高域成分が無くなるのでブライトスイッチをオンにしてもさほどキツい音にはなりません。それに比べてパラレルは張りのあるサウンドですね。高域の減衰も殆んど無いですね。特に低域弦はパリパリ感がでて、ほんとにハムか?っておとです。



シリアル、パラレル切り替えスイッチ周りもやり直ししました。よーく考えたら切り替え時に音量レベルを合わせる方法を盛り込んでも2回路で済むことに気がついたのです。シリアル接続の時に47Kの抵抗を通すようにしているんですが、2つのコイルの間に付けても電気的にはなんら問題ないんです。因みにこの値はアンプ増幅回路の帰還抵抗値に関連していて、聴感上で同じレベルに聴こえる値です。

パッシブ回路の時は分圧抵抗回路で落とすしかありませんので抵抗がもう一つ必要だと思います。まあ、そのままでも若干大きくなる程度なので一般的なシリパラ切り替え回路は抵抗なんて付けませんね。


オペアンプ回路のことが解る方は説明不要ですが、SabreのボリュームをMAXにすると約2倍の6dBアップします。オリジナルボリュームポットはAカーブなので8~9分目あたりで1:1になりちょこっと回すといきなり2倍になります。そこで、Bカーブに交換してしまいました。ボリューム位置が真ん中で1:1になるので分かりやすいし、ボリューム奏法も半分回すだけで良いのでこの方が好みです。できればその中間辺りのカーブが最高なので、次回はBカーブに抵抗を抱かせた軽いAカーブ動作にしようかな。

さらに、切り替えスイッチを4回路にしてリアピックアップも同時に切り替えようとも考えています。なかなか完成になりません。