前回、ジャンクなSPEARエレキギターがあったお店に、今回はジャンクなクラシックギターを見つけてしまいました。


メーカーはMONTANO。このメーカーは初めてです。ググると、大正時代から楽器を扱っている帝国楽器というところのブランドで、昔の矢入とか高峰に作ってもらっていたようです。
クラシックギターみたいですが実は糸巻が金属の細いタイプなので、スチール弦を張る鉄弦ギターのようです。MODELの刻印が良くわからないけどNo.100か106に見えます。
トップはスプルース、バック、サイド、ネック、指板材はよくわかりませんがマホガニーとかでなくてメイプル系です。トップは単板ですが、60年代以前は廉価版も単板だったりします。昔は合板の方が手間がかかったんでしょうか。
状態をよーく見てみるとブリッジが剥がれかけていて、バインディングが剥がれ、指板が剥がれてなど各部劣化が激しいです。




お値段は1,980円。安いか高いかは微妙ですが、年代的に1960年中期頃までの製品みたいなのでアンティーク的な価値の方があるかもです。ポイントは、初心者向け設定がされていて指板にドレミシールが丁寧に張られていました。なんとナットの外側(開放弦のことね)と最終フレット(指が届かないでしょう)まできっちりしていたところがツボでした。

この佇まいにビビッときたのでレジに持っていき袋代プラス5円で1,985円になりました。チャリだったので片手に下げてかっ飛ばしていたら急な雨が降り出すというおまけつきです。

これからメンテの予定ですが、ブリッジの再接着という高いハードルをクリアしなくてはなりません。最終的にはナイロン弦を張って50~60年代の世界に浸りたいけど、どんな音がするのか見当が付きませんね。