これはその昔僕が貯金をつぎ込んで初めて買ったエフェクターです。Guyatone moving box PS-107。新品購入なので歳がばれますね。今でも現役です。
一般的に一台目のエフェクターはディストーションですよね。遠い昔なので記憶が定かではないですが、音が激変するエフェクターってやつが欲しくて、下調べもろくにせず(当時は雑誌関係しか情報がなかったけど)お茶の水のS楽器屋に駆け込んで物色したことは覚えています。そこで一番過激に変化するやつを選んだのです。貧乏性なので費用対効果の優れたものにしたんじゃないかと今は思います。
フランジャーだったらMXRが価格も含めて頂点だったのでコントロールが4つあったのも決めてだったかもしれません。確かにサウンドはいい線いっています。MXRの泥臭さがないところが違いでしょうか。歪みの後に置くとなかなかいい感じになります。
当時は自宅録音が始まった頃で、僕もカセットデッキ2台による空中多重録音からスタートしました。オーディオセットで流した音に楽器を重ねていくやつです。まあ、3回が限度でしたけど。リズムマシンが有るわけもなく、でも、テクノっぽい曲も作りたかったんです。そこで、このフランジャーが活躍しました。回転スピードをリズムに合わせてクセを強く設定します。そこにFMラジオの同調していないホワイトノイズを入力します。するとシャシャシャという音になるのでノイズゲートをとおすとチッチッチッとなるのです。その時ノイズゲートがあったのかは良く覚えていないですけど。
ふたを開けて基板上のトリムポットを無理矢理回してディレイタイムを伸ばしてリバーブにもしました。(戻せない方はお薦めしません)
少ない機材のほうがアイデアは豊富だし、出てくる音は想像を越えてくることが多いです。でも便利な世の中なので過去にもどれなくなってしまいましたね。