エレクトリックの技術は日々進化しているわけですが、ギターアンプは未だに真空管が現役です。オーディオアンプの世界も似たようなもんですけど。僕も真空管アンプを2台ほど所有しています。そこで活躍するのが真空管のストックです。真空管は半導体と違って使うほどに劣化するのです。そのためにストックが欲しくなるわけです。さらに、真空管の違いでサウンドが異なるので、色々と試してみたくなってしまいます。



これがストックです。ほとんどは90年頃から秋葉原で見つけたもので、プレミアがついている高価なものは買わずに、マイナーな安いのをゲットしていました。
所有しているアンプはVOX AC30とTESCOの小さいやつです。これに合わせて集めているので、ECC83, ECC82, EL84, GZ34, 6AV6, ECL82が主になります。
AC30は60年代製で、購入当時はメーカーの分からないのが付いていましたが、さすがに色々な真空管を見てきたので、構造から主に東ドイツのRFT製であることがわかっています。オリジナルは今ではプレミアがついているMullard製らしいですが、消耗品なので交換されていて当たり前です。
気になるのが真空管で音が変わるのか?ということです。僕の経験では、変わります。でも、それほど大きな差はありません。もともとギターアンプなんてレンジの狭い音源を増幅しているので極端な違いが出にくいのかもしれません。違いを言葉で表すと、ガサついているとかヌルっとしているとかフワッとしているとかが何となくする程度です。比べないとわからないかもしれない程度です。で、結局のところ一番気持ちが良い真空管は最初に付いていたRFT製(出力管はSovtek)でした。東ドイツ製は優秀だな。
今の普段使いのアンプはヤマハTHR-5です。ご想像通り家ではAC-30が鳴らせません。これじゃ死ぬまで真空管は劣化しないでしょうね。