自作のテレキャスターが完成しました。ただ、自作といいながらもボディー材だけは70年代中期のグレコのテレキャスターを使っています。


befor


after

オリジナルはTL-500 Spacey Soundsでナチュラルのボディーにメイプルワンピースでした。まだコピー度が低かった頃のなんちゃってテレキャスです。20年前くらいに中古で購入して、ペグをゴトーのクルーソンタイプに交換と同時にヘッドの形状を修正(古いオリジナルのペグは寸法が違うのです)して、ついでにボディーの塗装やピックアップ交換などを施してしばらく使っていました。その時点でオリジナル部分はネック材とボディー材だけになっていましたけど、一応Grecoの名前は入れていました。ただ、元々のネックが柔らか目のメイプルなので音程が狂いやすくて残念な感じだったのです。
今回の改造はネックの交換です。ネックはメイプル材を切って、削って、完全自作です。指板材は手元にあったカリマンタンエボニーにしました。幸い、本物のテレキャスターとかジャズマスターなんかが手元にあるので真似しています。使いなれたネックと同じ握り具合にしたかったというのが大きな理由ではあります。
ついでにボディーの再塗装とコンター加工も入れました。塗装は紺に金のバーストにしてみましたが、市販のスプレー缶なので噴射威力と拡散が大きいためか思ったようにできなかったのが残念なところです。ビックガードは透明板を切り出して千代紙を挟み込む技を20年前に考案しています。これの利点は挟み込む物を変えるだけであっという間に雰囲気が変わるところです。似たような方法の製品が最近出回っていますが僕のがオリジナルだーと心で叫んでいます。
結果としてGrecoオリジナル部分はボディー材だけになってしまいました。そんなわけで、もうGrecoの名称はいれられません。「和」がモチーフになっているので「Miyabi」と命名しました。
肝心の音ですが、とにかくチューニングが安定して、サスティーンが伸びました。ワンランク上のサウンドになった感じです。やっぱりネックの影響は大きいです。
次はシンラインを作る計画ですが無謀か?