BOSSフェイザーPH-2を買いました。リサイクルショップのジャンクで、LEDがつかないために安くなっていたのです。BOSSのエフェクターは余程の事がないと選択肢にないのですが、安かったこととフェイザーが好きなので、つい買ってしまいました。早速バッテリーを入れてONすると、LEDは点灯し、若干のガリノイズがあるものの機能も問題ありません。良かった良かった。たぶん、お店のチェックで外部ACアダプタが通常の平滑直流タイプで規定電圧に達していなかったんだと思います。昔のBOSSはACAという内部で平滑する回路なので今と違います。

さて、ギターにつないで音だししたら想像以上のサウンドでビックリです。MXR Phase100のあくを強くした感じで、MU-TRON Phase2に近いサウンドです。あのクリアーで糸を引くようなコクのある回転音がはっきりしている感じです。それらは抵抗変化にフォトカプラーを使っています。PH-2はシンセサイザー用のICを使ってます。一般的にはFETなのでこの違いがサウンドに影響しているようです。シンセサイザー用なので特性が良いのでしょうか、とても滑らかでハッキリした効果がでます。


メンテナンスを兼ねて中身のチェックをしました。完全アナログ回路です。Phase90などは4ステージ位相回路ですが、これは12ステージが入っています。当然膨大な回路になるわけで、基板はスルーホール部品の片面パターンに超高密度実装されていました。同じ電気家として、このパターンを設計した人は偉い! 今ならチップ部品の両面パターンでCADソフトによっては自動で配置配線してくれますので楽チンですが、当時は手書きパターンに合わせてフィルムをカットして印刷という完全アナログ作業でした。正に職人技です。

憧れのフェイザーはMU-TRON Bi-Phaseなんですが、あまりにも高くて夢の世界です。最近復刻されているようですが、それでも高いな。僕はこのPH-2でとりあえず大満足です。