GuyatoneのPS-102 ZOOM BOXです。ディストーションです。このシリーズは1970年代後期頃の製品でエフェクター王道のMXRのコピーというか、参考にして設計されています。この個体は超初期タイプで箱付きデッドストックです。取説がカタログになっていたりします。
PS-102はMXRのDISTOTION+の回路と一部常数違いで同じ回路になっているので、音もそんな感じです。ただ、常数の違いと核となるクリップダイオードの品番違いのために、明らかに違う音です。こちらのほうが歪みかたが自然で乾いた感じがします。それ故手放せないやつです。
ZOOM BOXは自分で確認したところ4バージョンあるみたいです。


左からVer.1、3、4です。Ver.2は持っていません。Ver.1はDC9V入力が無くLEDの位置が後方です。また、スイッチの真ん中が窪んでいるタイプになります。更に色が少しオレンジっぽいです。ツマミも若干大きいです。Ver.2は赤色が濃くなりスイッチが後期型と同じで上部が平らになります。DC9V入力はありません。Ver.3からはDC9V入力が付き、LEDがツマミの間になります。ツマミも小さくなります。実は、ケース金型自体が変更されていて、このバージョンから縦横高さ全て一回り大きくなっています。内部基板はここからネジ止めに変わります。因みに画像の通りVer.3はオンオフスイッチの交換とOutputツマミ上にモード切り替えスイッチの増設改造を施しています。Ver.4は見た目は変わりませんがクリップダイオードの品番が変わったらしく音が明らかに違います。乾いた感じから中域が強調されたような密度のある歪みになっています。このあたりからは塗装剥がれの対策がされている可能性があります。
音色と使い勝手からVer.3を愛用しています。見た目はボロボロですがメンテナンスを適切にすればまだまだ動いてくれそうです。ボリュームPOTも劣化するので交換していてますが、気を付けてください。distotionは手に入りにくいCカーブです。普通のBカーブでは使い勝手が変わってしまいます。