8チャンネルレコーダーのadatを修理しました。adatにはxtとかのバージョンがありますが、僕のadatは初期型です。当時は2台のadatをbrc(コントローラー)で繋いで16chのレコーダーとして使っていました。音も操作性も素晴らしかったのですが、さすがに今はPCで録音しています。このadatは使っていないのですが、捨てそびれてラックに収まっていました。当時録音したテープはとりあえずありますが、音データはPCに移していますので無くても困らないわけです。たいした音でもないので消してしまってもいいんですけどね。で、久しぶりに電源をいれると回転系がおかしいのです。まあ、VHSの機構をそのまま使ってますから、壊れるとしたらこの部分でしょう。たとえ使わなくても調子が悪い機材があるだけで精神衛生上よろしくないので修理しました。

中は、VHSデッキのように見えますね。でも、映像ではなくデジタルの記録再生なので周りの基板は独特です。半導体、コネクタ、ケーブルなど、明らかに業務用機器のアッセンブリです。
機構を確認するとキャプスタンのベルトが硬化していました。写真はベルトを交換したあとです。交換ベルトは全く同じものが無かったので、φ85×5mmの平ベルトを買ってきました。交換前にプーリーにこびりついているゴムの汚れなどをクリーニングすることは必須です。リール巻き取り機構の滑りもあったのでクリーニングして改善しました。最後にVHSヘッドクリーニングテープでヘッドの汚れを取りました。

30年くらい前の機器だけど、ちゃんと動きますね。また使ってみようかな。