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「漢方腸活相談で40代からの健康を腸から元気に」が合言葉の
宇都宮市のオリオン通り・唯一の漢方相談薬局の店主・のぶお先生です。
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アレルギー体質
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今、日本人の約3人に1人が何らかのアレルギー疾患を患っていると言われています。近年の厚生労働省による調査結果では、さらにその割合は増加し続けているそうです。
そこで、今回は『アレルギー体質』についてお話しすることにしましょう。
アレルギーとは?
体には、外から体内に侵入してきた異物を排除して、体を防御する免疫機能が備わっています。
ところが、人によっては、この免疫機能が特定の物質に対して過剰に反応してしまうことがあり、体にとってマイナスとなる反応を起こすことがあります。これを『アレルギー』と呼んでいます。
アレルギーが起こるしくみ
アレルギー反応は、起こり方の違いからいくつかのタイプに分けられますが、代表的なⅠ型アレルギー(即時型反応)は次のようなしくみで引き起こされます。
アレルギーを引き起こす原因物質を、アレルゲンと呼び、ホコリやダニ、植物の花粉、食べ物など、さまざまな物が原因物質になります。
① アレルゲンが体内に侵入すると、異物を迎え撃とうとして、抗体が作られます。
アレルギーを起こしやすい人は体質的にIgE抗体と呼ばれる物質が作られやすいことが分かっています。
② IgE抗体は、粘膜などにある肥満細胞の表面に付着した状態になります(感作)。
③ 再び体に同じアレルゲンが侵入すると、肥満細胞上のIgE抗体に結合します。
その結果、肥満細胞の中からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることで、アレルギーの諸症状が引き起こされるわけです。
代表的なアレルギー疾患
アレルギーによって起こる代表的な病気には、次のようなものがあります。アレルギーは、皮膚や気管支、鼻粘膜など、体のいろいろな場所で起こります。
アトピー性皮膚炎 | 気管支喘息 | アレルギー性鼻炎 |
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乳幼児から13~14歳までの子供では、年齢が進むにつれて、上記のようなさまざまなアレルギー疾患に次々と罹っていくことがあり、『アレルギーマーチ』と呼ばれています。
アレルゲンに過敏に反応しやすいアレルギー体質の人は、アレルギー性疾患の予防や早期の治療のためにも、専門家に相談をすることが大切です。
現代医学では…
皮膚炎には、炎症を抑えるために外用のステロイド薬や、かゆみが強い場合はかゆみ止めの内服薬が治療に使われます。
また、気管支喘息の治療には、気管支平滑筋を拡げて喘息の発作を鎮めるために気管支拡張薬、肥満細胞から化学伝達物質が出されるのを防ぐために抗アレルギー薬、炎症を抑えるために吸入のステロイド薬が使われます。
そして、アレルギー性鼻炎では、ヒスタミンの作用を抑えてクシャミ・鼻水を止める抗ヒスタミン薬、化学伝達物質の放出を抑える抗アレルギー薬のほか、ステロイド薬などが一般的です。
しかし、これらは全て、アレルギーによる症状を抑えることを目的とした、対症療法です。