お父さん、お母さんのお膝の上で、あるいは一緒にお布団に入って絵本を読んでもらう。
小さな子どもたちにとって、それは温かで優しい、至福の時だと思います。
そしてそこでは、親子の絆が深まり、豊かな想像力や、感受性、他人を思いやる気持ち、
教育的に言えば国語力が確実に育ちます。
ピアノを弾く上でも、美しい音楽に感動する心、そして想像を広げることはとても大事です。
曲のパートによって、どういう情景なのか、どういう音色が合っているのか・・・。
そんなことを考えながら、弾いて欲しいのです。
ご存知の方も多いと思いますが、福音館書店の "こどものとも" は、子どもの成長を考えた、素晴らしい絵本だと思います。
これの定期購読は、毎月一冊わずか420円(送料90円)で、様々な作家による絵本が送られて来ます。
これの良い所はお安いお値段で、とても良質な本が読めること。
そしてもう一つ、親が絵本を選んで買うと、どうしても親の好み、先入観が入ってしまうのですが、これは色々なタイプの絵本が届くので、偏ってしまうことがありません。
例えば、ムカデが主人公の話や、怖い顔のお婆さんのお話など、小さな子どもが嫌がりそう、と思ってしまうのですが、実際にはとても喜んでお気に入りの一冊となることもあるのです。
娘の小さい頃毎月購読し、私もワクワクしながら共に楽しませてもらいました。
そのおかげで、娘は読書が好きになり、詩や物語を書くのもとても好きでした。
小学校の頃書いたお話の一つです。
時は戦争中。主人公は両親を亡くした日本の女の子。
けれども何故かお金持ちで、お屋敷にお手伝いさんたちと暮らしています。
ある日空襲がひどくなり、逃げ惑う女の子を助けたのは、家の運転手のカルロスでした。
ん?カルロス?
スペイン人?それとも南米?
戦争中ということは、多分大平洋戦争。
娘にこの時代の日本に使用人として雇われている外国人はいないはずよと教えました。
その後娘が直した物語は、"カルロス"から "吾作" に変わっていました。
残念ながら中学に上がる頃には書かなくなってしまったのですが…
随分と笑わせてもらったものです。
夢溢れる絵本。
是非お子さんと楽しんで、おうちの方も童心に戻ってみてはいかがでしょうか?
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