今までセミナーに参加すると言えば、会場(大抵どこかの楽器店)に足を運びそこで受けるのが普通です。
ところが今回、山本美芽先生のライブ配信という画期的な方法でのセミナーを受けてみました。
これのいい所は、まず決められた日時に決められた場所まで移動しなくともいいという点。
そして、配信された日が都合が悪くても、後で都合の良い時に観られます。
予め送られて来てプリントアウトした資料、ペン、山本先生の教本ガイドブック、お茶をテーブルに並べてスタンバイオッケー。
そして、スタート直前に何故かチョコレートも参加。
お勉強とはいえ、すっかりリラックスした状態で始まりました。
今回はピアノ教本の歴史とペースメソッドについてがテーマです。
1961年、ペース博士によりアメリカで始まったこのメソッドは、色々な面で画期的な教育法でした。
ただ技術を身につけることが目的ではなく、イマジネーション豊かに音楽を楽しみ、そして音楽力を身につけていくという方針だそうです。
今あまたにある教本の中でも、ペースと共通点があるものと、他の目的で作られたもの、そんな分析を聞きながら、改めて教本の重要さを感じました。
それぞれの生徒さんに合った、そして豊かに音楽を表現出来るようになる為の教本を与えなければならないのです。
そして、ピアノを学習する上で大切なことについても考えさせられました。
いつまでも、手取り足取り教えなくても自分で練習出来るように育てる為には、正確に早く楽譜を読める力をつけること。
その為にリズムを取ったり、歌ったりのソルフェージュの勉強も初歩からやっています。
そして、初めからとは言いませんが、早い段階から色んな調性の曲を弾く。
一人の作曲家ではなくて、様々な時代の様々な作曲家の曲を弾く。
ただ指を動かすのではなくて、余分な力を入れずに美しい音で弾けるようにする。
ペースメソッドと共通する考え方も見つかり、心強く思いました。
さて、ライブ配信のもう一つ良いところは、途中で止めて再開出来ること。
夕方だったせいか、チョコレートから始まり、アーモンドにおせんべいに、次々と色んなおやつがテーブルの上に登場。
普段間食しないのに、どうして?
そこではたと気付きました。
ここの所時間に追われてご無沙汰している、休日にゆっくり録画した映画を観る感覚が蘇ってきたのです。
入念に勉強されてレクチャーして下さった山本先生には申し訳ないのですが…
何だか色々と楽しいライブ配信セミナーでした。
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