「GIFT」のアンコール1曲目は、「春よ、来い」だった。
今回、追加された舞台裏映像で「notte stellata」を滑った直後のシーンが映った。
あんな一幕があったことを知ったので、その直後に滑られた「春よ、来い」を、感慨深く見た。
羽生君はスケートの雄弁さに加えて、表情もすごく豊かで幅広い。
試合やショーに挑むときの真剣な表情は、怖いぐらいで、これからハンティングにでも行くかのよう。
(この集中しきった表情が、とても好きなのだが)
また、子供のようなピュアな表情をするときもあるし、皆さんがSとおっしゃる表情もある。
そんな豊かな表情たちだけど、羽生君はたまに、とてつもなく優しい顔をするときがある。
「GIFT」の「春よ、来い」でも、その優しい表情が見られた。
それは、プログラムを滑り始める直前。
羽生君がうなずいて、音楽開始の合図をする。
そのときの表情が、とても優しい顔だったのだ。
その表情から、この「春よ、来い」が、見る人のために愛情をこめて滑られることがわかる。
「GIFT」の本編を見事にやり遂げた直後だけど、自分の中の満足にひたるのではなく、見る人のために心をこめて「春よ、来い」を滑る。
この、外に向かう愛情、見る人への愛情が「GIFT」だと思った。