ファンタジーオンアイス幕張 2日目の感想 | 木漏れ日の海

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フィギュアスケートの羽生選手を応援しています。
プログラムの感想を中心に語ります。

「ファンタジーオンアイス・幕張」2日目をCS放送で見た。

 

初日の情報を全く入れずに見ることも考えたけど、昨日、我慢できずにネットで初日の様子を見た。

 

そうしたら、なんと羽生君が2プロ滑ったという。

しかも、1部に「Danny Boy」を滑ったと。

 

これは全く予想していなかったので、驚いた。

 

「Danny Boy」は、いつか生で見たいプログラム。

今年のファンタジーオンアイスはチケット取りに参戦しなかったのだけど、後悔してしまった。

 

とにかく、昨日の評判が全体的に良かったので、ワクワクしながら放送を待った。

 

いよいよ、開幕。

 

いつもの曲が始まる。

オオトリに羽生君が登場。

 

4回転ジャンプがきれいに決まる。

 

そして安田レイさんの歌にのったオープニングナンバー。

 

女性スケーターたちと羽生君という新鮮な組み合わせ。

オープニングは人数が絞ってあった。

 

羽生君は、ほぼ出ずっぱり。

そして、どの瞬間も全力という、いつもの羽生君。

 

前半の終わりのほうに、ついに「Danny Boy」がきた。

 

羽生君がスタート位置についてポーズをとった瞬間に、リンクの上が別世界になったかのよう。

 

「Danny Boy」の切なくも美しい音楽が流れる。

 

今日の演技は、「notte stellata」の時とも、少し印象が違っていた。

本当に羽生君のスケートは、同じに見えることが全くない。

1回1回が違う。

 

それにしても、「Danny Boy」はフィギュアスケートとしては、異色のプログラムだと思う。

 

他のスケーターさんの滑りを見た後だから、なおさらそう思う。

そして、羽生君のプログラムの中でも異色だと思う。

 

濃密な振付。

普通に滑っている瞬間というのが、全くない。

全ての動きに工夫がこらされている。

 

ウィルソンさん、よくぞ振り付けてくれたという感じ。

こんなに難しいプログラムを振り付けようと思うのがすごいし、それを情感豊かに滑りこなす羽生君が素晴らしい。

2人で作り上げた最高のプログラムだと思う。

 

「あの夏へ」と系統が一見似ているのだけど、全く違う印象を受ける。

 

「羽生君×ウィルソンさん」が持つひきだしの多さ、可能性の豊かさに驚かされる。

 

そして、「Danny Boy」は音楽も素晴らしい。

フィギュアスケートにとって音楽は大事だと、改めて思う。

 

音楽が持つ「人格」、「格」のようなもの。

これが、羽生君の持つ魅力にピタッとはまったときの威力。

 

羽生君は多面的な魅力を持つ人だけど、その魅力のうちのどれかに音楽がピタッとはまるときがある。

 

個人的な思いでいうと、「パリの散歩道」「バラード第1番」「春よ、来い」「鶏と蛇と豚」など。

 

これらの曲は既存の曲だけど、まるでしつらえたように、羽生君の個性とスケートにピタッとあっているような気がする。

そういう系統に「Danny Boy」も入っていると思う。

 

いつかぜひ生で見たいし、これからも長く滑り継いでほしいプログラム。

 

そして、今回のコラボ「ミーティア」。

 

この曲は初めて聞いたし、ガンダムシリーズも何1つとして見たことがないので、初見ではなかなか理解できなかったかも・・。

 

2018年のファンタジーオンアイスで滑った「Wings of Words」と世界観が似ていると思った。

(こちらもガンダムシリーズの曲なので、当たり前かも・・)

 

「ガンダムSEED」を見たことのある人なら、その世界観に入り込めるのだろう。

この部分は、共感できなくて、ちょっぴり残念だった・・。

 

そして「HIGHPRESSURE」。

 

後半で羽生君が出てくるのだけど、足元の細かいステップと激しい動き。

スケーターさんたちがつくる、いくつかのグループの間を渡り歩いていくという演出が新鮮だった。

 

数日前に、練習中に怪我をしたとの情報が来て心配していたけど、今回も全力の滑りを見せてくれた。

(まだ心配はしている。。怪我が少しでも早く良くなることを祈っています)

 

今日も最高のスケートを届けてくれたことに感謝して。