場所はチャチャタウン小倉ではないが、テーマは一応、チャチャタウン小倉ご当地アイドルライブにした。27日、チャチャタウン小倉のご当地アイドルライブの愛Dreamに行ったとき、運営のつよし君が告知していた。

「5月5日、門司港レトロで、TEAM LOVEがライブを行います。皆さん是非見に来て下さい」と。

 

 帰ってからネットで門司港レトロイベントで検索してみたが、催し物は3日と4日で、5日はない。ということはレトロ中央広場ではないんか?

 愛Dreamのホームページで確かめてみたら、イベントの場所は関門海峡ミュージアム前広場だった。主催は門司港レトロFM。チャチャタウン小倉はTEAM DREAMだったが、今回はTEAM LOVEだ。

 

 出張レトロFMもりもりレトロタウン、開催は12時から14時半までの2時間半のようだ。関門海峡ミュージアムのイベントなら、駐車場は門司港レトロ西海岸有料駐車場となる。

 

 昨日は北九州では門司海峡フェスタの二日目だったが、俺ら夫婦は興味がないので、普段通りの一日を過ごした。おっとここで恐怖ではあるが、触れておかねばならないことがある。

 

 3日、門司海峡フェスタの門司港レトロポップスライブを見終わって、俺は、一旦帰って自宅に入って行った。ローソンでのコーヒータイムで、四つの動画を同時にユーチューブに投稿したエクスペリア5マークⅢを充電器に繋ぐためだ。4Kの動画を投稿すると、物凄くバッテリーを食うから。

 もちろん、家ならバッファローのWi-Fiを自動的に拾うから、寝る前には、ユーチューブにアップされた門司港レトロポップスライブを鑑賞出来るだろう。デジタルズームを多用したから撮れ具合が気になる。

 

 その後、嫁の買い物にトライアルへ。いつもの如く、暗くなるまで車の中で過ごしていた俺の耳がに聞こえてきたのは、嫁の劈く声。息子はもう帰って来ていた。

「ギャー、何これ!」

「父ちゃん呼んで来てぇ」と、息子に喚いている。

 息子に呼びに行かせなくても、ちゃんと、聞こえている。

 何事かと家に入って行った俺が目にしたのは、四畳半の蛍光灯の周りを飛び回る無数の虫だ。俺にはその虫の正体が直ぐに分かった。羽蟻になったシロアリだ。

 嫁が、「あそこにうじゃうじゃ居るよ。気持ち悪い」と、指した方を見て、俺はぎょっとした。風呂場の横の畳の飢えに洗濯機を置いているが、その前の前柱から湧き出て。太い木の幹に蝟集したミツバチの如く集まっている。

 俺の脳裏に浮かんだこと、『こんだけの羽蟻が湧いたということは柱が相当食われたということだ。この家はもうダメだな。倒壊の危険もある』

 息子が叫ぶ、「ゴキジェットプロはどこにあるんか?」

「そんなどこにあるんか分からんよ」

 と、食器棚の前に、まだラッピングしたままの殺虫剤の蝿蚊用のスプレーがあった。俺は破くと、蛍光灯の周り、柱に吹き付けた。羽蟻、弱い。簡単に畳の上に屍を重ねていく。嫁、それを掃除機で吸い込んでいく。何とか、跡形も無く片付けてしまったが、床下かどこかに洲くった女王蟻は卵を産み捲っているだろう。果たして、この家、あと何年もつことだろう。

 

 息子の、「俺シロアリとか初めて見たわ」の感想に象徴されるように、人生でシロアリが視界に入ることなんてまずないだろう。普段は木造の建物の奥に潜んでいるから。まぁ、見たらその家は終わりだが。俺がシロアリを見たのは、これで、人生で二回目だ。一回目はまだ俺が小学生で足が二本ちゃんとあり、幽霊屋敷と化した実家のある、猪町町御堂部落の町営住宅に住んでいた頃、昭和40年代だ。古〜い炭鉱長屋で、家の周囲には垣根が施されていたが、そこから大量に湧いたのだ。

 不謹慎にも、「しもうた!動画に撮るん忘れたわ」と俺。

「動画に撮っとったら業者に相談し易いもんね」と嫁。