その383(26/3/31)Ⅱ
沼の住宅街を路地を下りながら、「俺、小学校のとき、ジュウシマツにキンカチョウに文鳥に亀とかも飼うとったんよね。特に文鳥なんかひなのときにデパートから買うてきて育てながら馴らしたわ。馴らしたっていえば、俺、スズメ、鳴らしたんよね。肩に乗せて外に連れて回って友達に自慢したわ。何かの拍子に飛んで行って姿が見えんようになってもちゅっちゅって鳴き真似したら直ぐ戻って来てくれたんやけど、ある日、俺が小学校に行っとるとき、お袋が不用心に籠に入れて外に掛けとって、野良猫に襲われてしもうたんよ。とうそんときゃこあちゃんのごと、めっちゃ取り乱してお袋に文句言い捲ったわ。序に、襲った野良猫にもめっちゃ腹が立って叱り飛ばしてやったわ」 あいちゃん、「って、猫に?」「おう、野良猫やったけと慣れとってよう家に上がらせと遊んでやりよったけんな」「残念で残念で堪らんでくさ、もう1回馴らそうと雀の巣からひな獲ってきて頑張ったばってんだめやったな。子供は残酷や。そのせいで何匹も死なせてしもうたわ」あいちゃんルート、高速を縫うように走る。「ところではのんちゃんってめっちゃ親分肌やねぇか?」 あいちゃん、「うん。いつもグループの中心に居るよ。食堂行ったとき二年の先輩が言いよったよ。はのんがリーダー格って直ぐ分かるねって」俺は、「あいちゃんも一応はぐるーぷのリーダー格やな。あいちゃんとなぎさしか居らんけど」と笑う。「っていうことははのんちゃんとあいちゃんはどう描くか?」「当然!」とあいちゃん。「男好きで何でも言い触らすももかちゃんははのんちゃんにピッタリくっついとるんやな?」「うん。はのんはあまり好きじゃないらしいけど」「ももかちゃんは彼氏おるんか?」「それらしいの数人居て、何、あれが彼氏やったんって感じ」「おう、まさに男好きやな」「はのんの姉ちゃんもそんな感じやったけんね」とあいちゃん。「はのんちゃん、姉ちゃん居ったんか?どこの高校?」「HKだよ」「なら三年やったんか?」「うん。卒業したよ。名前はりおんって言うんだよ」「おう、親御さん、センスいいな。りおんとはのんか。漢字は?」「分からん」「りおんやったは利益の利かいな。はのんちゃんの漢字は?」「花に音だよ」「普通ははのんじゃなくてかのんって読むような気がするけどな」「りおんちゃん三年ならたくまと仲はよかったんか?」「それは考えたくない」とあいちゃん。「いや、そういう意味やのうて普通に話す仲とかや」「なら、たくま、りおんって下の名前で呼んでたよ」「こあちゃんでニックネームなんか?」「普通に名前だよ。ま◯おこあ」 あいちゃんのバイト先のある路地、間違わずに入れた、「ならまたな」