いやぁ便利な世の中になったもんだ。年金の各種通知書をスマホで見ることが出来る時代になった。ただ、今年金を受けている70代以上の爺さん婆さんには辛い世の中なんだろう。

 スマホに送られてきたデータを見れば分かることなのに、わざわざ、年金事務所まで出向いて来られたら、職員も迷惑だろう。まぁ、顔には出さないとは思うが。60代だったら、スマホで確かめる癖をつけるべきでは。でももう一度、ちゃんと書面でも送ってくる。これ郵送代の無駄遣いのような気がするが。

 

 俺が年金ネットに登録したのは、去年の11月だった。日本年金機構から送付されてきた扶養親族等申告書だ。日本年金機構、所得税等を源泉徴収した上で年金を支払っているが、その源泉徴収税額を算定するために、扶養親族等申告書を提出して貰っているとのこと。

 その封筒の中に入っていた案内で、書面上で記入して送って貰ってもいいが、ネット上でも手続き出来るとのことだった。こう書かれていたら、書面で送るのには気が引ける俺だ。このときは、まだ64歳で、まだぎりぎりジジイの仲間入りは果たしてなかったから。

 

 ログインはスマホを使えばマイナンバーカードで出来るとのこと。パソコンの場合は読み取り機が要る。初めてのことではあったが、何事も挑戦だと、毎日が日曜日の俺はSIMカードが入っているソニーのスマホ、Xperia1と取り出した。案内に従って進めていく。

 カバーをスマホから外す。図の通り、スマホの裏側に横向きにマイナンバーカードをかざすが何度やっても読み取らない。いい加減頭にきたが、説明をじっくり読み返してみると、ソニーのスマホ、機種によっては縦に翳すものもあるとのこと。縦にかざしてみて、やっと読み取ってくれた。ログインして、メルアドを登録して、次からはIDとパスワードで入れるように設定した。俺にはいつも決まったIDとパスワードがある。安全性とか何とか言われるが、そうしてないと、いちいちその度毎に決めていたのでは忘れてしまってログイン出来なくなってしまうから。

 

 折角入れたIDとパスワード、俺は失念してしまったようだ。どうも、大文字を必ず入れるようになっていたような気がする。最初の一字、大文字に変えたのかなと思ってやってみたが、ログイン出来ず。まぁマイナンバーカードで入れるならまぁいいか。

 

 今月の4月9日、日本年金機構から年金決定通知書と支給額変更通知書が郵送されてきた。これ、数日前に電子版がGmailに届いていて、12月手続きしていたのがやっと反映されたんだなぁと安心していたが、この書面で届いた通知書を念入りに見て、疑問が。

 

 1958年生まれは63歳から特別支給の老齢厚生年金(俺の場合は現在の金額で967000円)が受給できるが、障害基礎年金の受給を認められた四級障害者は、これプラス、障害者特例(65歳になったものとみなされる)で老齢基礎年金(35年間納めた俺の実績で736000円)も貰える。63歳までは障害基礎年金(現在満額で795000円)だけを受給していた。   

 皆さん知っているかどうかは分からないが、老齢基礎年金の満額は、障害基礎年金の満額と同額だ。どうせ貰うなら、老齢基礎年金より金額が多い障害基礎年金を貰いたいが、障害者特例の場合は、それは出来ない。ただし、65歳になったら、老齢厚生年金と障害基礎年金の二つを受け取ることが出来る。その手続きに、誕生日月の12月、年金事務所に手続きに行ってきた。その変更が終わったという知らせが、その年金決定通知書と支給額変更通知書だ。

 

 変更された金額は通常なら1月から貰える筈なのだが、手続きには三ヶ月ほど掛かる。だからその調整金が4月に入るだろうと想定していた俺だった。年金支払い通知書の、過去分の支払額で66250円とあった。もしかして、この金額が4月にプラスされるの?とか都合のいいことを考えたが、そんな筈はない。多過ぎる。だから、年金事務所に訊きに行く必要があった。結果、調整された金額は3千数百円だった。