赤間神宮にやけに人が多いと思ったら、韓国と台湾からの観光客を乗せたバスが二台、唐戸市場の広大な駐車に停まっている。姉妹都市広場を抜けて海沿いの歩道をカモンワーフに向けて歩く。今日は日曜日、観光客が唐戸市場の寿司ハイキングを美味しそうに頬張っている。観光客はさすがみんな金持ちだ。コロナ禍前より単価が高くなっている寿司がバックにぎゅうぎゅう詰めだ。年金生活者の俺ら夫婦には手が出ない。嫁にが目指す?旬香の昼飯で精一杯だ。


 この光景も撮っておこうかなと思ったが、顰蹙を買いそうだったので止めた。関門汽船から降りてきた大勢の乗、その中の一部、韓国語を話している。正に、インバウンド様々だな。


 嫁、何とか歩き続けて、下関警察署な斜め前の生涯学習センターの一階にはいる旬香に着いた。開店は11時だから30分ほど待つ必要があった。ここ、衝立にポスターがところ狭しと掲示されている。その中にあったのが現在54歳の森高千里の下関コンサート。チケット料金、何と9900円だ。う〜、俺ら夫婦には無理。9900円といったら、阪急交通社のバスハイクの1人分の料金だ。でも、満席になるんだろうな。凄いな。


 7月15日以来の旬香、値上げはなかった。俺が注文したのはミックスかつ定食の700円で、嫁はさかなフライエビフライ定食の650円。

 かつを1切れ、箸で摘まんだ俺の、「さかなフライと交換してくれや」に、嫁、「小さい。私が損する。ならさかなフライエビフライ注文すれば良かったやないね」とか、抜かしやがる。

「もうええわ」 


 8ヶ月ぶりの下関駅、バスターミナルのバス停2番辺りから、二階の駅広場に上がるエスカレーター、ずっと閉鎖されていたが、撤去されて、普通の階段が出来上がっていた。それとバスターミナルを跨ぐ回廊、これも新しくなっていた。


 今は朝飯兼昼飯は旬香で食べているが、それ以前はリピエ一階に入っている、山崎製パン系列のヴィエドフランスでパンを食っていた。やはり、久し振りにくると何か懐かしくなって、コーヒータイムのお供としてパンを3個購入した。


 下関駅に着いたのは12時ちょっと前、息子のバスの時間までは2時間以上ある。リピエと大丸を散策してみた。大丸の何階だったか忘れたが、フロア全部にニトリが入っていて、エスカレーターの真ん前に撤退すると告知されていた。大丸側としたら、その代わり、もう探しているのだろうか。

 この大丸・シーモール、小倉に出て来た当時、一度誰かと車でやって来たことある。相当デカい印象だったのだが、もうあれから35年は経っただろう、その建物を見て受ける印象も変わってしまった。この辺り、駅前再開発の話が出ているようだ。


 大丸に入る前、バスターミナル3番バス停に立っていたら、嫁、「あれ康ちゃんのバスよ」と、目敏く見つけた。俺は見逃した。息子が運転しているのは、サイドに大きくラッピングされた大型青バスだ。

 1時間前にまたバス停に戻ったが、嫁、「康ちゃんパン買いにバス降りたみたいよ。このパンあげようか?」とか、言うものだから、「あほか、折角買うたんやけんコーヒータイムに食うわ」


 息子が前に、ダイヤ改正があって、減便されると言っていたが、新旧の時刻表を比べてみたら、なるほど、大幅な減便になっている。こりゃ下関市から日常的にバスを利用していた人たちは困るだろうなという感想だ。俺は夫婦が下関でバスに乗るのは、この体験乗車のときと、秋のバスハイク「絶景バスツアー」のときだけだ。あと、月に一回の、阪急交通社のバスハイクのとき、小倉駅までの往復に西鉄バスには乗る。


 実は8ヶ月ぶりにバス体験乗車にやって来たのには、もう一つ、理由があった。ユーチューブだ。3月、チャチャタウン小倉、動画に撮れるご当地アイドルイベントがない。ユーチューブに最後にアップしてのは2月23日が最後だった。それから今日まで、チャンネル登録者が一人減った。バス動画でも撮ってそろそろアップデートしないとヤバそうな気がしたからだ。

3番バス停の先頭で俺ら夫婦、乗り込む。左側最前列に俺。運転席真後ろに嫁が乗り込むためだ。この二つの席、ダイワハウスの上なのてま高い。上がりきれないと、運転席の真後ろの席の一つ後ろにすわった嫁に、「何じゃ、そこに座ったんじゃせっかくバスに乗りに来た意味ねぇやないか」と俺にダメ出しされて、挑戦して、「何とか上がれたよぉ」