65歳以上の高齢者、日本には3500万人居る。1958年生まれの俺、とうとうその範疇に含まれることになった。俺、誕生日は去年の12月24日、めでたくも何ともないが、名実ともに65歳以上のの高齢者となってしまった。これを祝するが如く送られてくるのが、介護保険料納入通知書だ。 

 

 申し訳ないが、俺には、未だにこの介護保険なるものの必要性が解らない。会社員が加入する健康保険組合、協会健保、自営業者・フリーランス・年金生活者が加入する国民健康保険なら分かる。病院に掛からない者なんていないから。10割負担と3割負担、天と地ほど料金が違う。

 おまけに、高額医療保障制度など、これがなかったら、重い病に罹ったときなど天井知らずで医療費を支払わなければならない。民間の医療保険加入は必須だ。

 年収500万前後の会社員時代だったら、俺の一月入院治療の上限は約8万円だった。住民税非課税で下肢身障者の俺は、後期高齢者医療制度の加入者だから、何と、一月の入院費は2万円で済む上に、通院だったら、何と、一月の治療費の上限は8千円だ。

 

 ただ、介護保険は違う。例えば嫁のひいじいさん、居間のテーブルに座っているとき、眠るように安楽死したが、そういうぽっくり死など、使わずに亡くなる人って相当数存在する。でも、納めた保険料は、国は、絶対に返さない。その理念は、介護保険とは社会全体で介護を支えることを目的に創設された公的保険制度だからとのこと。アホらしい。

 やはり、一度も使わなかったら、遺族に、故人が掛けた分だけの保険料は返還すべきではないのか?例えば、この前解約したが、嫁に掛けていた癌保険、罹患して150万円ほどの給付を受けた上に、計算したら、保険料は80万ほどしか払い込んでいなかったのに、解約返戻金として16万戻ってきた。

 介護保険とどこが違うんだろう。俺が納めた癌保険料、他の加入者への支払いの原資にもなっていたのではないか。そう考えると国は横暴だ。日本国民、従順だから声を上げることはない。いい例が、7万数千円の旧電電公社の電話加入権だ。解約しても一切戻ってこなかったが、暴動、起きなかった。というより、国がそう言うんだからどうしようもないかとみんな諦めた。


 介護保険制度は2000年から始まった。俺が42のときだ。このときは給料天引きだったからそう意識することはなかったが、65歳からは被被験者として保険証が送られてきて直払い。弥が上にも意識せざるを得なくなった。


 1月17日を送付されてきた介護保険納入通知書、車の中で早速、封を開けて金額を確認してみる。令和5年度の残り、1月・2月・3月の3ヶ月、各月の金額は6100円だ。

 あれっ?俺はこの金額に納得いかない。俺の場合は第3段階、世帯全員か住民税非課税の年収が120万円超のはずだ。だったら月の支払額は約4580円の筈だ。まだ日中、役所は開いている。介護保険料というシビアな件だから、直接行って訊こうかなとおもったが、はやり忙しい。電話にした。


 担当者に確認後分かったこと。俺はてっきり三ヶ月分だと思っていたが、12月24日が誕生日なので四ヶ月分なんだと。だったら、54930➗12✖️4➗3=6102円でした。10円の以下は切り捨て?


 俺は第3段階だが、これ、下手したら、大5段階になる危険があった。これに気付いたのは2・3年前だったか、家族の中に市民税課税者が居たら、78480円に、なぜだか跳ね上がる。そのためにどうしたかというと、息子を世帯分離して別世帯にした。

 ほんと早く気付いていてよかった。安い年金生活者にとって、23550円は大金だ。これだけあれば、毎月行っているバスハイク、贖える。おっともう一つ、市民税非課税世帯には10万円、5万円、3万円の給付金があったが、これ、家族の中に市民税課税者が居たら出なかった。危なかった。


 介護保険料、第1段階は23540円。対象者は生保世帯、中国残留邦人など、支援給付受給者証だが、生活扶助費によって賄われるので払う必要はない。

 第2段階は本人が市民税非課税で、尚且つ、世帯に市民税課税者が居なくて、年収が80万円超〜120万円以下だ。来年、俺はこの第2段階に当て嵌まる。俺、去年12月に65歳になったので、年金の修正手続きをやった。


 どういうことかというと、1958年金生まれの俺は63歳から特別支給の老齢厚生年金が出るが、障害基礎年金と同時には受け取れないので、障害者特例を用いて、老齢基礎年金に替えた。でも、この老齢基礎年金は満額ではない。俺は35年しか支払ってないから。

 でも、65歳からは、老齢厚生年金と障害基礎年金を当時に受け取ることが出来て、年間7万円ほど増額になった上に、後者は非課税で源泉徴収票が送られてこない。ようするに、年収に含まれない。結果、第2段階の、年収80万円から120万円に該当して、介護保険料は35310円だ。19620円安くなる。