トライアルでの買い物のとき、ソニー損保に火災保険の検で電話を入れてみた。自動車道保険に入っていることを伝えると、「火災保険の見積りでも自動車保険のときのIDと暗証番号でログインされるとお得になることがありますよ」とのことだった。見積もりに進む前の画面にあったのは、ソニー損保のご契約者*ならマイページからの新規申込で基本補償の保険料から6%割引(最大1,000円)とのこと。

 

 夜、早速、グーグルのトップ画面にソニー損保・火災保険と入れて、オペレーターに言われたように自動車保険のときのIDと暗証番号を打ち込んでログイン。家の権利書も手元に置いて、項目を埋めていく、建築年月日を入れる画面で、あれっ?1981年までしかない。俺の家の建築年月日は1970年だ。注意書きには、建築年が1980以前の場合はお申し込みできませんとある。あれっ?

 試しに、建物の建築年月はわからないにチェックをいれてみると、おおよその築年数を教えて下さいの項目に30年以上がある。なら、俺の家の築53年も含まれるのではないかと勝手に判断。実際、東海の火災保険には入れているのだから。

 

 ある程度項目を打ち込んでしまったら、延床面積から保険金額を算出。再取得金額は600万円。

 地震保険は無し。俺が生まれてからすっと住んでいるのは、長崎県・佐賀県・福岡県で、福岡西方沖地震が一番揺れたが、家が損壊するような揺れではなかった。中九州なら地震保険は必須だろうが、北部九州は必要ないと断言できる。

 

 火災保険だから必須付帯は、火災・落雷による建物への損害だ。その他の自然災害リスクは、1・台風等による建物への損害、2・豪雪や雪崩による建物への損害、3・豪雨による河川氾濫での浸水被害、4・土砂崩れによる建物への損害、5・給排水の事故での損害、6・車の衝突や飛来物での損害、7・空き巣による損害被害などだが、俺に必要なのは1だけだ。俺が毎年心配で仕方ないのは台風による被害、この家に移って台風で二度屋根がやられて水浸しになった。

 

 で、見積もり結果を確認すると、5年契約で55.110円、年額11.022円だ。確かに安いが、東海の再取得金額は1200万円でソニー損保の二倍だから、単純に安いとは喜べない。

 おっと免責金額を入れるのを忘れていた。東海は3万円だったから、同じ条件にしてみると、5年で51486円。まぁ、火災保険なんて生涯使わない可能性大だ。

 火事にあったら、思い出など大事なものは全て灰塵に帰して終わりだ。家を建て替える活力、果たして湧いてくるだろうか。

 火災保険で使う可能性が高いのは台風による風災だ。費用としては100万単位だろうから、免責10万でも大した影響はない。で、10万と打ち込んでみると、47559円、大して安くならない。

 

 問題は1980以前の建築年の家は火災保険の対象外と書いてあったこと。これは電話して直接訊くしかない。

 まぁクレジット会社などと違って、保険会社は、問い合わせは基本、フリーダイヤルだから何度掛けてもタダだ。気が軽い。俺のスマホは通話代実費だから。

 懸念した通り、俺の家はソニー損保の火災保険には入れなかった。東海に加入したときは築年数40年以内だったんだろう。

 

 となると、築53年の我が家は、保険会社としたら、燃えたところで住人は何も痛くない筈だという考え方か?なら、火災保険など掛けなくとも問題ないということになる?

 いやある、台風だ。これだけは毎年胆を潰す。瓦が飛んで家中雨漏りだらけというあの二度の体験は記憶に刻み込まれている。三度目起こること、確実だ。何しろ、この九州は台風銀座だ。毎年何本もやって来れば、小倉を直撃なんてこと、何の不思議もない。

 一度目、特に酷かったのは玄関で、水溜りになってしまった。その他、階段とトイレがやられて、壁が染みだらけに。

 オーナー、火災保険で修理したのだろう。修理、数日掛かって結構大掛かりだった。火災保険に入ってなくて実費というのは今の俺には辛い。

 

 こうなったら東海一択しかない。他の保険会社は受け付けてくれないのだがら。俺は担当の赤木にショートメールを入れた。

「水災、盗難、その他偶然破損、地震、個人賠償を外して、免責十万で見積もってくれ」

「試算してガン保険の件と合わせて連絡します」

 

 ウォーキング中、電話がきて、「3980円になります」

「えっ!あんだけ外して千円ちょっとしか安くならねぇんか?」

 歩きながら、『もしかして地震保険外してねぇんやないか?』

 SMSで、「地震も除いた?」

「地震は入ってます」

「地震も除いて」

「地震を外すと3,350円になります」

「それで頼む」

 2023年12月9日