これで三つ目の、Netflix内にある中国歴史ドラマの観賞だ。このドラマも70話ある。これをを観終わってしまったら、残念ながら、残っている中国ドラマは現代版と歴史ファンタジーだけだ。これらは避けたい俺だ。好みではない。歴史ファンタジーといったら、例外でめっちゃ面白かったのは、相当昔に観た韓流ドラマ、ペ・ヨンジュン主演の「大王四神記」だ。

 この「鳳凰の飛翔」、全70話だ。今まで苦労して観了した60話の「花と将軍」、70話の「明蘭」の二つは宋代だったが、鳳凰の飛翔の時代背景は架空だ。だが、どうも宋代に近いような気がする。

 

 これ、小説のドラマ化とのこと。観る俺の気持ちとしては、前二作よりも観続けるのにエネルギーを要した。で、7/21日現在、やっと48話までこぎ着けた。ここまでは10秒早送りを頻繁に使って、字幕だけ頭に入れながら理解を深めていったが、ここまで話数が進むと、今度は反対に、終わってしまうのが勿体なくて仕方なく、一話一話、食い入るように観賞し始めた俺だ。

 

 このドラマの今までの進展を簡単に書き綴ると、中国お得意の易姓革命によって成立した王朝・天盛はまだ18年余り、国の基礎が固まっていない。有力な藩鎮が存在してその横暴に頭を痛めていた。

 前王朝の大成は600年余り続いたが、有力な藩鎮だった閔海公、天盛の現皇帝寧世征に、下克上によって国を簒奪された。主人公は、天盛王朝の第六皇子・寧弈と、大成の大幹部の娘・鳳知微だ。この二人の息の合った活躍と、次第に互いに盛り上がっていく恋愛感情を複雑に絡めながら物語は進んで行く。

 

 

 7/22日現在、エピソード50を観ているときに俺の心に異変が。このドラマ、次から次に早く死んで欲しい憎悪すべき奴らが涌き出て来る。その辺り、前二作のドラマと趣を異にする。その度にこいつらの結末が観たくで十秒早送りを連発してしまう。

 1人目は皇太子寧川と開国の功臣、閔海公常遠の弟・常海。2人目が第5皇子寧研。3人目が寧昇と常貴妃。4人目が常遠とその息子たち。最後は5人目の寧済、こいつが一番陰険でいけ好かなかった。10歳から国境警備に送られていたと言うが、帰郷して直ぐ、若干二十歳で帝位に色気を見せ始めた。こいつの泣き顔を出来るだけ早くを見たかった俺は、ほんと、やってはいけないと言うか、今までやったことのないタブーを犯して、一気に70話をクリックしてしまったら、こいつ、まだ失脚してなく、45分ドラマの後半にやっとその罪が暴露されて、気が触れて、消えやがった。こいつをここまで引っ張るから20話も飛ばして観てしまった。製作者、責任取れや。

 

 上記以外の、飛ばした理由を考察するに、俺が大人しく一話づつ最終話まで観れなかったのは、このドラマ、ほっこりするところがほとんどない。原作が悪いのか、脚本が駄目なのか、皇位争いが熾烈過ぎて見るに絶えない。種が一緒で畑が違うといえども、兄弟間でここまで醜く争うことが出来るものかね?と訝ってしまう。兄としての弟に対する思いやり、弟としての兄への敬意、全くない。まるで、広島極道の仁義なき戦いだ。

 視聴者はどうしても主人公の寧弈と鳳知微の肩を持ってしまうが、他の皇子と、彼らの力をバックに暗躍する奴ら、ちょっと二人の弱みを握ったら、これ幸いとばかりに汚い謀を巡らす。観ていてあまり気持ちのいいものではない。 

 このドラマ、奥が深くない。ムカついて、50話から先を飛ばして最終話を観ても物語の流れをほとんど理解できるから、また51話に戻って観賞し直してみたいとは全く思わない三流ドラマだった。俺の時間返してくれと製作者を怒鳴ってやりたい気分だ。

 もう一つ言わせて貰うなら、ハッピーエンドにしないのは、我慢して観てくれた視聴者に失礼ではないのか?何!鳳知微、崖から投身自殺させよるか。お前ら、ドラマ作る資格なんかないぞ。

 

 それと謎解きが多すぎるからスカッとしない。だから、最後まで観続けることが出来なかった。こんな面白い歴史ドラマはないとかいうコメントがあったが、俺に言わせて貰えば、凡作だな。史実に忠実にとまでは言わないが、せめて、実在した王朝と人物を織り交ぜてドラマ作ってくれよ、とダメ出ししてやりたい。中国、4千年の歴史を持ってるくせに。

 せっかくの中国歴史ドラマ、前二作に感服して、よく出来てる、見直したと思っていたのに。前二作の明倫と花と将軍なんか、もう一度見直してるっていうのに、駄作もいいところだ。くそ!何が鳳凰の飛翔か!まさか、最終話で鳳知微が崖から飛んだから付けたんやないだろうな?


余談だが、今日は2024年1月7日。昨日、アメブロクリエイター用の、過去30日間、よく読まれている記事に、勿論、俺が書いたのだが、42回で、中国歴史ドラマ「鳳凰の飛翔」が入って来た。驚き!

なら、ちょっと推敲・修正してみようと思って、この記事を開いてみた。

ちなみに、二位は59回で、「ジーンのヒットパレードクラブか?はたまたヒットパレードクラブのジーンズか?」

そして、一位は59回の同数で、「さようなら若松屋さん、約30年お世話になりました」だった。


2024年1月7日修正。