▶かつて「とうがらし」というしこ名の力士がいた?! | ぐーすけとりきのブログ

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力士の名前を「しこ名」という。

しこ名は古くは「醜名」と書くが、醜には「強い」とい
う意味があり、自らを卑下して謙遜して使うこともある。

昭和の時代まで、ほとんどの力士はメディアの前では言
葉少なだったが、その気風を表すかのようだ。

現在の力士には立派なしこ名が多いが、明治時代には思
わず吹き出してしまいそうなしこ名を持つ力士も少なく
なかった。

明治28(1895)年春場所から明治31(1898)

年春場所まで幕内で活躍した「唐辛」という力士も
その一人。

「唐辛」と書いて、「とうがらし」と読む。

なぜこのようなしこ名がついたのかは不明だが、かつて
力士のしこ名は後援者がつけることが多く、後援者は力
士を男芸者として扱うことも少なくなかったことから、
面白半分につけたこともあったようだ(但し、出世でき
ないような位の力士に限る)。

また、後援者が宣伝のためにしこ名を利用したこともあ
ったようで、開隆堂という出版社の社長が後援会長だっ
た力士のしこ名は「開隆山」だった。

その他、珍しいしこ名としては、元禄時代には「近松門
左衛門」、明治時代には「猪シ鍋吉(いのししなべきち
)、「文明開化」「百足山千太(むかでやませんた)」、
「自転車早吉(じてんしゃはやきち)、大正時代には
「突撃進(とつげきすすむ)」などというものもあった。

ちなみに平成17年(2005)のNHKによる調べで
は、しこ名に多く使われている漢字のベストテンは、順
に「山」「の(ノ)」「田」「海」「龍」「若」「乃」
「富」「北」「大」となっている。

「山」にいたっては92回も使われていた。