1977年に全日から移籍し、初参戦となった新日は、全日と比
べるとあらゆる部分で違いがあった。
べるとあらゆる部分で違いがあった。
全日が目指すのは、私がもともと教わってきたアメリカンスタイ
ルだったが、新日は、日本スタイルと欧米のレスリングスタイル
「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」の組み合わせのような印
象を受けた。
馬場と猪木は、リングの中では、それぞれ異なる性格とスタイル
を持っていたが、2人ともファンの間では高い人気があり、両者
ともファンからリスペクトされ、それぞれが会社の顔であり、ボ
スでもあった。
新日はどちらかと言うと、時間厳守や仕事効率などを重んじる日
本的な会社の特徴を持っていた。
私は後に再び全日に移るのだが、そこで感じたのは、全日のほう
がもっとレスラーたちの移動や興行に関してはゆったりとした感
じで、全日本のレスラーたちのほとんどがアメリカ遠征の経験が
あるせいか、レスラー間のヒエラルキー、上下の序列はなく、レ
スラーは皆平等という、組織的にもアメリカンスタイルに近かっ
た。
一方、新日はかなり年功序列というか、厳しいヒエラルキーがレ
スラーたちの間には存在していた。
われわれは日本人レスラーとは、ほとんど別行動だったので、彼
らが上下の序列をどう感じていたかはわからない。
ひょとすると、新日では、そのことが下の者にとってのハングリ
ースピリット、上昇志向のバネになっていたのかもしれない。