アイルランドの作家スウィフトが書いた「ガリバー旅行記」。
イギリス人の主人公ガリバーが小人の国リリパット、巨人の国ブ
ロブディンナグ、空飛ぶ島ラピュタなどを訪れる風刺に満ちた物
語だ。
この本の中に出てくるガリバーの訪問先で、唯一、実在するのが
我が国、日本だ。
日本が登場するのはガリバーの第3の旅。
ガリバーは不死の人がいるラグナグという国から日本を経由して
本国イギリスへ帰ろうと考え、ラグナグ王の親書をたずさえて日
本の国王を訪ねる。
ときに1709年のこと。
日本の国王とはつまり徳川将軍のこと。
年代的には徳川家宣と会見したわけなのだが、もちろんすべて作
者の創作だ。
しかし、当時の日本は鎖国の真っ最中。
長崎の出島でオランダと通商があるだけだった。
そこでガリバーは、「自分はオランダ人だ」と嘘をついたのだ。
そして、「ナンガサク(長崎)からオランダの商船に乗ってオラ
ンダに帰りたい」と申し出た。
その際、「踏み絵は勘弁してほしい」と申し出たことから。「踏
み絵を嫌がるオランダ人は初めて見た。もしかしてオランダ人で
はないのでは?」と疑われるが、うまくゴマ化すことに成功して
いる。
長崎に着いたガリバーは、アンポニア号というオランダの船に船
医として乗り込み、アムステルダムへ。
そこから船に乗って、無事、イギリスへと帰り着いたのだった。