最近は、東京都内にも温泉施設が続々と生まれている。ただの銭
湯ではない、正真正銘の「温泉」だ。
湯ではない、正真正銘の「温泉」だ。
それらの施設では、「温度25℃以上」、「硫黄、炭酸、鉄泉
などの溶存物質を1㎏中1g以上含む」という温泉の条件が、立派
に満たされている。
かつては、山里に出かけなければ温泉など楽しめなかったという
のに……ひょっとして、東京で温泉が湧き出るのも、地球温暖化
がもたらした自然界の異変の一環なのか?
これは、まったくの杞憂だ。
従来の温泉は、地下にしみ込んだ水をマグマが熱して地表に噴出
する火山性の温泉だった。
だが、近くに火山がなくても、地下深くには温泉がある。
地球は中心部が熱くなっているので、地下に向かって100メー
トルごとに、地下水の温度が2~3℃上がる。
だから、1000メートルも掘り、そこに水がありさえすれば、
おのずと40℃の温度に熱せられた温泉に行き当たるというわけ
だ。
要するに、東京で続々と温泉が湧き出ているのは、自然界の異変
ではなく、安価でも深く掘れる技術が広く行き渡ったおかげなの
である。