・「炎と怒り」レビュー2・ 飛躍を体験しない大統領 | ぐーすけとりきのブログ

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大統領就任から数週間で、トランプを取り巻く友人の間ではひ
とつの説が生まれていた。すなわちトランプは大統領らしく振る
まうどころか、自らの新たな地位を意識したり行動を控えたりす
る気配すらいっさいない、という見方である。
 
早朝のツイートも、原稿通りの発言を嫌う姿勢も、友人たちへの
自己憐憫に満ちた電話も何も変わりなかった。
 
なぜなら彼は他の歴代大統領が経てきたような飛躍を体験してい
ないからだ。ほとんどの大統領は多かれ少なかれ、政治家生活を
経て、ホワイトハウスにたどり着く。そして突然、使用人や警備
員を備えた宮殿さながらの大邸宅に住むことになる。たいていの
者は突然の環境の変化に圧倒され、そのことを意識せずにはいら
れない。
 
ところがトランプの場合、こうした環境はトランプ・タワーでの
以前の暮らしとたいして変わらなかった。むしろトランプ・タワ
ーのほうがずっと広々していて、彼好みだった。もともと敷地内
には使用人や警備員、取り巻きや顧問がつねに控え、自己専用機
もスタンバイしている。そのため、大統領になるという一大事も
彼の目にはそう大きな変化とは映らなかったのだ。