佐賀県に墜落した、陸自のAH-64Dヘリ。
自衛隊の虎の子だ。
AH-64は、アメリカ陸軍、日本、イギリスなど数カ国で
運用されている攻撃ヘリコプターだ。
攻撃ヘリコプターとは、主に輸送や連絡に使用される汎用性
の高い機種に対して、装甲車両や敵拠点など陸上目標への攻
撃に特化した機種を指す。
アメリカはベトナム戦争で攻撃ヘリの有効性に着目し、汎用
ヘリがベースのAH-1ヒューイ・コブラを運用していたが、
その後継として本格的な専用設計の攻撃ヘリとして開発され
たのが本機だった。
開発開始は1970年代で、運用開始は1984年。
乗員保護のためのセラミック装甲を始めとする機体の装甲化
や敵の携帯対空ミサイル対策、多様な対地兵装をコントロー
ルする火気管制システムなど、世界に先駆けた機能・機構を
搭載している。
1991年の湾岸戦争では280機のAH-64が投入され
イラク軍の戦車や装甲車に大打撃を与えた。
その最新型がAH-64Dアパッチ・ロングボウだ。
これは1990年に始まった改修計画により誕生した機体で
複数目標の探知・補足や誘導ミサイルの自律誘導を可能にし
たAN・APG-78ロングボウ・レーダーを装備(メインローター
の回転軸上に格納ドームが装着されている)しているのが最
大の特徴だ。
AH-64Dは陸上自衛隊も13機を調達し、配備されている。
陸戦の王者・戦車にとって、高速で三次元運動が可能な重武装
の攻撃ヘリは非常に恐ろしい敵だ。
アパッチだけでなく、イロコイ、スー、カイオワ、シャイアン
(キャンセルとなった高速攻撃ヘリ)、コマンチ(キャンセル
となったステルス偵察・攻撃ヘリ)など、米陸軍はヘリコプタ
ーの愛称にネイティブアメリカンの部族名をつけている。